里帰り先カナダの離島で日本の田舎を感じた…戦前に日本人の移民が開拓

Pender Island Kayak Adventuresのカヤックツアーの様子
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 ただいま!どこかに行ったって?そう、3週間ほど里帰りをして、ついこの間に無事にボクの“本拠地”である日本に戻りました。そういえば、阪神タイガースも久々に本拠地の甲子園球場に戻ろうとしてるところですね。カナダ滞在中は試合を見ることができなかったけど、試合の結果はネットで毎日チェックしてたよ。

 しかし、最初の1週間はほぼ情報が手に入らず、阪神がどうしてるか分からなかった。なぜかというと、西海岸の離島にある弟の家を訪れていて、大自然の中、野球とか日本のことを考える余裕がなかったから。そこで体験したことは、テレビ番組の「世界ナゼそこに?日本人」のような不思議な場所だった。

 日本人がほぼいないと思っていたペンダー島(人口2000人ほど)に、甥と姪のサッカー練習を見に行った。そこで日本人らしい2人の子供がいたので、周りの保護者の中で日本人がいるかを確認したらやっぱりいた。木村さん(仮名)は長くペンダー島に住んでいて、島の歴史に詳しい人だ。その木村さんからびっくり仰天なことを教えてもらった。

 それは何かというと、19世紀に日本人移民がペンダー島の開拓に大きく貢献したこと。実は、第二次大戦まではけっこう日本人が住んでいたらしい。しかし、カナダ政府に捕虜収容所に送られていた。それ以来、ペンダー島に日本人がいなくなり、以前に開拓に貢献した痕跡は何一つ残ってないようだ。ちなみに、隣のメイン島にジャパニーズ・ガーデンという園があるらしいけど…。

 ふと思ったけど、なぜそこに日本人がいたか?だって、カナダの西部にはたくさんの日本人のコミュニティーがある。バンクーバーに行ったらいつでもどこでも和食が食べられるし、そういう都会に日本の文化に触れる機会が多い。ペンダー島にいたら日本が遠く感じるのでは?いや、そうじゃない。木村さんによれば、ペンダー島は日本の田舎に非常に似ている。

 確かに共通点、似ている部分がある。どこに行っても海が近くにある。川とか湖の光景がきれい。丘とか森が豊富。人が優しくて落ち着いたのんびりした生活が送れそうな雰囲気がある。木村さんの言う通りだ!これからもどんどん日本人にペンダー島に行って欲しい。行ったら絶対に最高の思い出を作れると思うよ。

 一つのアイデアを紹介させてね。実は、僕の弟が経営している会社の宣伝になるけど、ペンダー島を本当にエンジョイしたいならカヤックツアーは不可欠。僕の弟のジェイは本当に優しくて経験豊富なツアーガイドで、自然や生物に詳しい。彼は日本語が話せないけど、スタッフには日本語が流ちょうなカナダ人のガイドがいるので、英語に自信がない方でも安心して楽しくカヤックツアーができる。海の上でカナダの莫大(ばくだい)な自然を満喫しながら、自分の悩み事を全部忘れて、アットホームな気持ちになるに違いない。

◆トレバー・レイチュラ 1975年6月生まれ。カナダ・マニトバ州出身。関西の大学で英語講師を務める。98年初めて来日、沖縄に11年在住、北海道に1年在住した。兵庫には2011年から。阪神ファンが高じて、英語サイト「Hanshin Tigers English News」(http://www.thehanshintigers.com)で阪神情報を配信中。

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