阪神・伏見 海外FA権行使せず残留 来季DH制で生かすパ13年の経験「腹をくくるシーン増える」
海外フリーエージェント(FA)権を行使せずに残留を決めた、阪神の伏見寅威捕手(36)が6日、兵庫県西宮市の球団施設で会見を行った。2年契約で現状維持の年俸1億円で基本合意した(金額は推定)。日本ハムからトレード移籍1年目の今季は高橋との“ハルトラバッテリー”で優勝に貢献。来季はパ・リーグで経験のあるDH制がセ・リーグでも導入され、さらにベテランの技を出す。
笑顔で会見場に姿を現した。移籍1年目。伏見が来年もタテジマでプレーすると決断したのは、球団からの熱意が伝わったからだ。「『来年も戦力として考えている』という言葉がすごくうれしかったので、それが決め手になりました」。文句なしで強く判を押した。
島本とのトレードで日本ハムから阪神に移籍してきた。初のセ・リーグでの戦い。「激動の一年だった」と表現した。投手が打席に立ち、本拠地は6球団中4球団が屋外球場。「すごく刺激的な日々を送らせていただきました」と捕手としての幅が広がったシーズンでもあった。
そして来季はプロ15年目。パ・リーグで13年戦ってきた経験が生きる。新たにDH制が導入されるからだ。「チームに還元していきたいと思います」。大きな違いは投手が打席に立たないこと。「相手の打線が一つレベルが上がる。今年と違った攻め方になってくると思うし、腹をくくるシーンが増えるのではと思います」。チームには坂本や梅野と経験豊富な捕手がいるが、DH制でマスクをかぶった数は伏見が圧倒的に多い。
今季は主に高橋とバッテリーを組み、16勝のうち13勝を女房役として導いた。この日、球団施設で会った時には「来年もよろしくお願いします」とガッチリ握手。もちろん高橋とのコンビでさらなる高みを目指すが、それだけではない。「組んでない投手もたくさんいるので、そういう人と組むことがあれば、いい成績を残したい」と“新コンビ”の結成にも意欲を示した。
30歳代後半での複数年契約は球団の信頼の証しでもある。チーム、そしてファンの思いに応えるためにも己にさらなる進化を求めた。「来年はもっといい姿を見せられるように。日本一で藤川監督を胴上げするという思いで頑張っていきたい」。3連覇、届かなかった日本シリーズ進出に伏見の力が必要となる。
