阪神ドラ1の明大・榊原 スーパーダイブで魅せた「自信のある守備で甲子園沸かせる」完封勝利に大貢献 2季ぶりVに望みつないだ

 「東京六大学野球、明大7-0立大」(3日、神宮球場)

 第8週の3回戦1試合が行われ、阪神からドラフト1位指名を受けた明大・榊原七斗外野手(4年・報徳学園)が立大戦の四回にライナー性の打球をダイビング好捕する超美技を見せた。抜群の守備力で相手に傾きかけた流れを止め、チームの完封勝利に大貢献。依然、自力優勝の可能性は絶たれたままだが、勝ち点を4とし、2季ぶりの優勝に望みをつないだ。

 左中間を割られた-。誰もが長打を覚悟した打球を彗星(すいせい)の如く猛追し、帽子が吹き飛ぶほどの勢いで飛びついた。榊原自身も「本当に自分でもいいプレーだなと思ってます」と、自画自賛する会心のダイビングキャッチに神宮がどよめいた。

 ビッグプレーは、2点リードの四回2死一塁で生まれた。左の強打者・本間が放った左中間への痛烈なライナー。やや右中間よりに陣取っていた榊原は素早く1歩目を切った。「余裕はなかった」とギリギリの攻防。それでも、胸中には真反対の思いが巡っていた。

 「心のどこかで“いける”って。そう思えば、自分は突っ込むだけ。後ろには(左翼の)田上がカバーに入ってくれてたので、もう思い切ってプレーするだけでした」

 精いっぱいと自信が交じり合った珠玉の守備。「抜ければ相手に流れが行っていたと思うので、逆に自分のプレーで流れをこっちに引き戻せた」と胸を張る。立大との1、2回戦はいずれも先制しながら、同点に追いつかれる展開だった。この日も2点リードとはいえ、抜ければ1点は確実、さらには同点も…という厄介な展開になる局面だけに、その価値はあまりに大きかった。

 リーグ優勝の行方は今週末の早慶戦次第。慶大が2連勝すれば、慶大の春秋連覇が決定。2勝1敗なら慶大と明大の優勝決定戦、勝ち点を落とすと明大の優勝となる。「一日でも長くみんなと野球がしたい。最後まで何があるか分からないので、自分たちが優勝することだけを考えて練習をします」と榊原。人事を尽くして天命を待つ。

 「本当に一生の宝物」と振り返る、明大で野球に打ち込んだ4年間。今はその時間を少しでも長くという思いしかないが、その後はプロとしての人生が始まる。「自信のあるこの守備で甲子園球場を沸かせることができれば」。秋空の神宮に起こした歓声を聖地に響かせる日が待ち遠しい。

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