阪神・石井 先発転向!藤川監督明言 DH制導入で適性「コントロール非常にいい」 本人の理想は広島・栗林「変化球構成似ている」
阪神の石井大智投手(29)が来季から先発に転向すると24日、藤川球児監督(46)が明かした。プロ入り後は中継ぎとしてチームを支えてきた右腕。指揮官は就任直後の2年前から打診し、本人も四国ILp・高知時代以来の先発に意欲を示している。中継ぎでNPB記録を打ち立てた男に新たな適性を見いだし、3連覇へ最強投手陣を作り上げる。
秋季練習初日、藤川監督から驚きの起用法が明かされた。「全体像を見つつとは思いますけど、石井に関しては投手コーチとも話して、先発の方に挑戦していこうと話はしました」。プロ入りから6年、リリーフ一筋だった石井の先発転向。2年前から頭にあったプランを、このタイミングで決断したのには明確な理由があった。
27年からはセ・リーグでもDH制が導入され、一つの大きな転換期となる。そこで藤川監督が石井に先発適性の可能性を感じたのが、1イニングあたりの球数の少なさ。「コントロールが非常にいいので。9枚攻撃の打者たちが並ぶところにおいては、非常に強みを発揮すると思うんですけどね」。工藤や木下の台頭も後押しになったのだろう。
石井は来年で30歳になるが、まだ伸び盛り。「取り組むことが、希望に満ちあふれる取り組みに変わりますので」と新たな挑戦は必ずプラスになると背中を押す。指揮官が理想の投手像として挙げたのがドジャースの山本と西武の平良。2人ともリリーフの経験を生かし、先発としても活躍。山本はMLBで2年連続2桁勝利の大投手にまで成長した。
石井本人も挑戦を前向きに捉えている。右腕が理想に掲げたのが広島の栗林。新人からカープの守護神を務めていたが、今季から先発転向。7勝6敗で防御率2・89という好成績を残した。「変化球も構成的に似ている部分は多少あるので、そういうところも参考になるかなと思います」と右腕。村上や才木、高橋との先発ローテ形成となれば、厚みは増す。
そして、藤川監督の狙いはもう一つある。「新たな全体像を違うものが描ければ、能力のある選手はさらに高みを目指せる。チームが目指す方向と、選手個々が目指す方向が一緒になれば、チーム力は上がると思っていますから」。現状維持ではなく、進化を目指す就任3年目へ。もう戦いは始まっている。
昨季はレギュラーシーズン50試合連続無失点のNPB記録を達成したが、今季は春季キャンプ中の故障で満足のいくシーズンとはいかなかった。「来季に向かう形でそういうこと(先発転向)を言ってくださったので、全力で頑張るだけかなと思います」と石井。藤川監督の決断が石井を進化させる。
