阪神 坪井智哉氏&的場寛一氏に打撃コーチ入閣要請 打撃部門3人退団で白羽、坪井氏受諾なら24年ぶり虎復帰 投手コーチには福原忍氏
阪神が元阪神で前ヤクルト1軍打撃コーチの坪井智哉氏(52)と元阪神ドラフト1位の的場寛一氏(49)に打撃コーチ就任を要請していることが24日、分かった。今季終了後に3人の打撃コーチが退団し、後任候補として白羽の矢が立った。また、24年まで阪神の投手コーチを務めた福原忍氏(49)も阪神から投手コーチの打診を受け、週明けにも最終決断するとみられる。ファームの若手を中心に見ながら1、2軍を巡回する形となる。
3人の打撃コーチが優勝したチームを去るという異例の事態を受け、阪神が2人の球団OBに打撃コーチの就任を打診していた。1人目は2002年まで5年間、阪神でプレーし、今季ヤクルトで1軍打撃コーチを務めた坪井氏。受諾されれば、25年ぶりのタテジマ復帰となる。
PL学園、青学大、東芝という輝かしい経歴から、97年度のドラフト4位で阪神に入団。1年目から「天才」と称された打撃で123試合に出場し、2リーグ制での新人記録となる打率・327をマークした。02年オフにトレードで日本ハムに移籍し、11年はオリックス、12年からは米独立リーグでもプレーした。
14年の8月に現役引退を発表。引退会見で「野球に恩返しできるような仕事をしたい」と話したように、15年からDeNAで1軍打撃コーチ補佐に就任すると、22年からは北海道の独立リーグ・石狩の初代監督に抜てきされた。25年にヤクルトに入り今季は1軍打撃コーチを務め、シーズン終了後に今季限りでの退団が発表されていた。
現役時代はNPBで3球団を渡り歩き、海外も経験した男。“天才”の打撃論は、同じ左打者のドラフト1位・榊原(明大)や小幡、高寺、福島といった若手選手を開花させるヒントになるかもしれない。
的場氏は異色の経歴を持つ。現役時代は99年度ドラフト1位で阪神に入団するも、通算24試合の出場で05年に戦力外。翌年からは社会人野球のトヨタ自動車で7年間プレーし、現役を引退した。12年の引退後は社業に専念していたが、14年に退社。その後はスポーツメーカーの「ドーム」に転職。さらに同社を退社後は起業し、「くつろぎカンパニー株式会社」の代表取締役となった。22年から北海道の独立リーグ・石狩でコーチを務め、25年からは監督としてチームを率いた。今月19日に退任が発表されていた。
阪神は1軍打撃コーチだった小谷野氏、上本氏、2軍打撃コーチの梵氏と来季の契約を結ばないことが23日に発表された。今季のチーム打率・246はDeNAと並んでリーグトップだが、三冠王の佐藤輝がポスティングで米大リーグに挑戦する。3連覇へ、主砲の穴を埋めなければいけない。経験豊富な新任コーチが、新しい風を吹かせる。
◆坪井 智哉(つぼい・ともちか)1974年2月19日生まれ、愛知県出身。52歳。現役時代は177センチ、79キロ。左投げ左打ち。PL学園-青学大-東芝を経て、97年度ドラフト4位で阪神入り。98年の打率・327は、2リーグ分立後の新人最高。日本ハムを経て11年オリックスで引退。米独立リーグなどを経て、DeNA、ヤクルトでコーチを務めた。
◆的場 寛一(まとば・かんいち)1977年6月17日生まれ、兵庫県出身。49歳。現役時代は180センチ、72キロ。右投げ右打ち。弥富-九州共立大を経て、99年度ドラフト1位で阪神入り。05年に引退後はトヨタ自動車でもプレーした。
◆福原 忍(ふくはら・しのぶ)1976年12月28日生まれ、広島県出身。49歳。現役時代は180センチ、96キロ。右投げ右打ち。広陵-東洋大を経て、98年度ドラフト3位で阪神入り。14、15年に2年連続セ・リーグ最優秀中継ぎ投手。球団在籍595試合登板は4位、137HPは5位。
