阪神・嶋村“爆発”3安打 藤川監督のハッパに応えた 佐藤輝の背中追う「同じ左打者だし、同じ人間。自分でもできると思っている」

 「フェニックス・リーグ、日本ハム6-8阪神」(19日、生目の杜運動公園第2野球場)

 指揮官が求める“爆発”を起こす。阪神・嶋村麟士朗捕手(23)が19日、フェニックス・リーグの日本ハム戦(生目第二)で3安打の固め打ち。今季、育成からはい上がり1軍デビューを飾った若武者は、米大リーグに挑戦する佐藤輝の背中を追いながら、南国の地で鍛錬の日々。藤川監督が渇望する劇的な飛躍を遂げ、来季は3連覇の起爆剤となる。

 10月とは思えぬ強い日差しの中、若虎打線は二回に一挙7得点を挙げた。その先陣を切ったのが嶋村だ。「今日はちゃんと動作をした上で振っていこうと」。相手右腕・浅利に対して、カウント2-1から内角やや低めの球を引っ張った。

 快音を残した打球は痛烈なライナーで右翼線へ。悠々と二塁に到達し、ベンチに向かって左手を上げた。五回には中前へ、七回には左前へ、いずれもライナー性の打球を運んだ。全方向に打ち分ける快打3本に「(最近は)ゴロアウトが多かったのが気になっていたが、3本ともライナー性を打てた」と手応え十分。「あとはもうちょっと長打を打てれば」と反省も忘れなかった。

 今季、支配下登録を勝ち取り1軍を経験した。その経験を糧に来季に向けて爪を研ぐ秋口。藤川監督は18日、シーズン終了のオーナー報告で、リーグ3連覇を目指すべく「爆発しろ」と新たな戦力の台頭を期待した。爆発を起こす下地は嶋村にも十分そろっている。

 嶋村自身も「刺激を受ける言葉」と指揮官のハッパを受け取ったが、その上で「僕は別に何を言われようがやることは一緒。野球がうまくなるようにしか考えていない」ときっぱり。常に高みを目指す-。爆発的なブレークを起こすためにはそれより他はない。

 球団はこの日、主砲・佐藤輝のポスティングシステムによる米大リーグへの移籍を容認したと発表。海を渡る三冠王から今季、打撃のアドバイスを受け「面白いことを聞けたので、今も試したりしている」とニヤリ。佐藤輝のアーチには何度も圧倒されたが「自分も同じ左打者だし、同じ人間。自分でもできると思っている。輝さんに追い付け追い越せと思ってやっています」と豪語した。

 3連覇には欠かせぬ新しい力の台頭。1軍で大暴れするために、虎の成長株はまい進していく。

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