阪神・下村はキャンプで体作りできれば開幕ローテ狙える 気にする“七回の壁”は福原忍氏「仕方ない部分もあります」
2024年まで阪神の投手コーチを7年間務めた福原忍氏(49)とグラウンドに足しげく通う狩野恵輔氏(43)のデイリースポーツ評論家2人による企画「注目の若虎」。第12回は、今季プロ初登板を果たし、福原氏がその素質に期待する2023年度ドラフト1位の下村海翔投手(24)を取り上げる。
3年目で無事に1軍デビューができましたね。下村投手が先発登板した7試合を見ましたが、素晴らしい素質があると思います。直球にはキレと力強さがあり、カットボールは1軍でも通用する武器。制球力もあり器用なタイプの投手です。
ここから勝てる投手になるためには、同じタイプである村上投手が良いお手本になるはずです。フォーク系の落ちる球の精度を上げて、カーブで緩急をつけられれば、直球とカットが生きてきます。さらに、ツーシーム系の球、もしくは右打者のインハイに投げ込める技術で踏み込ませないようにできれば投球の幅が広がるでしょう。
本人は「七回の壁」を気にしているようですね。これに関しては、今年は仕方ない部分もあります。トミー・ジョン手術からここまでは、まず実戦復帰することを目的に練習してきたためです。
今オフ、けがをしなければしっかりとした体作りに取り組める。まずは、キャンプで100~150球と投げ込める体力を作ることが大切です。これぐらいの球数に耐えられる体力があれば、下半身に強さが出てきます。そうすると球自体のキレも上がり、球速も増し、ベース盤の強さも出てくると思います。
体作りにおいて、今年1軍で投げられたのは、めちゃくちゃいい経験だったはずです。あの大観衆の中、緊張感を持って投げると、どれぐらいでバテるかなど、ある程度分かったと思います。それを踏まえてキャンプで鍛えられれば“壁”も乗り越えられるでしょう。分厚い先発陣ですが、来年開幕ローテも十分狙えるだけの力はあると思います。
