阪神・秦オーナー 7連敗中のチームに大号令「勝ち切ってもらいたい」 球団初の連覇へ2つのポイント提言 「信じて見守り続ける」

 阪神の秦雅夫オーナー(69)が16日、球団史上初のセ・リーグ連覇に向け「勝ち切ってもらいたい」と、7連敗中のチームを鼓舞した。その上で総帥は2つのポイントを提言。①開き直って戦え、②本拠地で勝利を-と、残り16試合の心得として藤川監督、コーチ、選手らに求めた。17日から始まる7連戦では、まず広島、DeNAと甲子園球場で5試合を開催。球団トップが必勝の大号令を発した。

 球団史上初のセ・リーグ連覇を目指したシーズンも佳境を迎える。ここまで127試合を戦い69勝57敗1分けで首位に立つ。オーナー会議に出席した秦オーナーは、現状について「相応に評価していますね」と語った。一方、現状チームは7連敗中。球団トップとして願いを込めた提言だった。

 「今、9月に入ってから特に考え、悩む選手も多いかと思いますけども。チームも最終盤になってきたので、結果を恐れずに、良い意味で開き直って戦うというのも一つのやり方じゃないかな」

 2位・巨人とは0・5差。23、25年と、後半戦で独走した直近のリーグ優勝から一転、連覇の重圧が一戦、一戦の緊迫感を高めている。ただ、泣いても笑っても残り16試合。「私としては、藤川監督以下、チームの力を信じて見守り続ける、と。これに尽きますかな」と全力応援を約束した。

 その上で、ただ一つ…求めたのは甲子園での勝利だ。今季24勝27敗1分けで6連敗中。あと10試合を残す。ここまで入場券は全試合、完売。借金3を抱える現状を憂う。「やはり地元で、毎試合満員になってるお客さんの期待に、応えてもらいたいと思います」。連日、4万2500人超で埋め尽くす球場の声援を力に。勝利での還元を願う。

 必勝の大号令になったが、ここまでの戦いは評価する。2月のキャンプで石井が左アキレス腱の断裂で離脱。4月下旬には、近本が死球による左手首の骨折と、投打の柱を長期間欠いた。そんな中、野手では高寺や福島、前川らが着実に成長。投手では木下、工藤が勝ちパターンを担い、下村、神宮ら新戦力も台頭した。「勝ちながら育てる」を実践する手腕に言及した。

 「若い選手がチャンスをつかんで新たな戦力になっていること、それからけがで離脱していた選手も復帰してきた。この時期になってチームの層が増してきたと、厚くなってきたと感じています」

 ファンの思いを代弁するように、願いは球団史上初のセ・リーグ連覇、そして本拠地・甲子園球場での歓喜だ。熱き戦いの先にペナントがあると確信している。「目の前の試合に集中して力むことなく、地に足をつけて戦い抜いて、シーズンを勝ち切ってもらいたい」と秦オーナー。昨季王者の底力を信じて、見守る。

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