阪神・坂本 「本塁打が全部ダメかと言われたらそうでもない」被弾への考え方「勝敗に直結するかどうかの方が大事」

 11日ソフトバンク戦の4回、正木(右)にソロを許す坂本
調整する坂本(撮影・金田祐二)
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 阪神の坂本誠志郎捕手(32)がデイリースポーツ読者に向けて思いを綴るコラム、「打-dozen-」。第3回は主将として野手ミーティングを開いていたことを明かした。6日の楽天戦(甲子園)で退場になった森下翔太外野手(25)に伝えたかった思いを含め、チームの心を一つにするため行動した。少し苦しんだ交流戦の戦いや今の心境なども語っている。

  ◇  ◇

 昨年から交流戦でマスク越しに感じたことは同じです。感覚が大きく変わることはなかった。ないということは、自分の感じた部分が必要なことであったり、生きている部分というのがあるので変化はあまりなかったのだと思います。

 セ・リーグとやっていて、年間を通して20数試合をやる。その中で何回も対戦して、駆け引きしたりという、サンプルの数が多くて簡単にアウトにならないというのと、パ・リーグの打者はサンプルが少ない中で同じことをされる、同じことができるというのは、持っている技術の高さであったり、対応力の高さというのにつながります。

 これをシーズンのセ・リーグでやっている、終盤の方のサンプルが多く出た中での勝負で、こういうことが起きるのは何となく見えます。ただ、それが年に一度しか対戦しない投手とか、初見の投手に対しても、そういうことの数が多くできるというのは、そもそもの対応力、技術の高さというのがあると思います。

 本塁打はもちろん打たれない方がいいし、打たせないようにしないといけません。打たれていいよ、なんていう人は絶対にいないと思います。ただ感覚的には、その本塁打が勝敗に直結するかどうかの方が大事。ある程度割り切って、この場面では、というとこもあれば、ここは1点も3点も勝負の感覚としては一緒だと思う時に、ちょっとリスキーな攻めをする。それが思うようにいかなくて、逆に相手の好きなところにいって仕留められて、本塁打になった。それで少し点差が開くこともあります。そこを軽く考えているわけでは決してないですが、周りの人が思っているほど、本塁打が全部ダメかと言われたら、そうでもないという感覚です。

 本塁打を3本打たれても勝ったら、その打たれた本塁打3本の話がどれぐらい出るのか。テルや森下が決勝適時打を打ったという話題の方が出ると思います。だからと言って、その3本を軽く考えるような捕手とか野球の仕方は絶対にしたくない。それは大前提です。ゲームに勝つ、勝つチャンスを残す、増やしていくということを計算した時に、そこで何が一番いけないか、これの方がいいのか、ということを考えた時に、それが本塁打であった場合は正直、割り切りやすいとこもあります。

 5月の中盤から6月は試合に出てもなかなか力になれない、というもどかしさ、悔しさというのが多い期間でした。野球選手なので、みんな自分が試合に出て勝ちたいという思いは誰もが持っていると思います。

 でも全部が全部そういうふうにいかないというのが、この世界です。その厳しさは知っています。どっちの立場も味わってきたので。だからそれに関して、シーズン中のチームが戦っている環境において、どうこう言う、思うことではないと思っています。もちろん少しでも勝てるように力になりたい。勝てるようにいろんなこと考えながら、見て、感じて、実践してということをしたい、その思いはずっと持っています。

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