阪神・島田 目指す小手先からの“脱却” スイング見つめ直す日々「お菓子やジュースもやめました」

 阪神具志川キャンプの話題をお届けする好評企画「熱具志」。今回は島田海吏外野手(30)を取り上げる。出場機会を大きく減らした昨季、答えの出ない暗闇をさまよったが、最後の最後で「久しぶりに野球が楽しかった」と光が差した。心も体も入れ替え、課題克服に挑む背番号53に迫った。

 午前9時の具志川球場。全体練習が始まる前の室内練習場に、鋭い打球音が響き渡る。音の先には、黙々とバットを振る島田の姿。期待のホープという年齢ではない。再起を期すベテランというのも少し違う。そんないぶし銀の30歳は“脱却”を目指し、具志川で汗を流す。

 オフ期間から春季キャンプを通して取り組んでいるのが「小手先」をやめること。「結果が欲しくて、ダメな時はずっと小手先(の打撃)になっていた。体の軸を使って、しっかり振りたい」と、スイングを見つめ直す日々を送っている。

 28試合の出場に終わった昨季は4安打、打率・129で、自慢の俊足も生かせずわずか1盗塁に終わった。ソフトバンクとの日本シリーズ第1戦では「6番・左翼」でスタメン出場。「正直びっくりした」という抜てきに、盗塁や好守で応えてみせた。久々に存在感を示した島田は試合後、こうコメントを残した。

 「野球が久しぶりに楽しかった」

 裏を返せば、久しく野球が楽しくなかったということ。昨年4月ごろからそんな感情に陥っていたという。

 「昨年は初ヒットがなかなか出なくて、2軍ではすぐにヒットが出るのに。そこに憤りというか『なんでだろう』とずっと考えていて…。だから、2軍でヒットが出てもうれしくなかった」

 昨季、ファームでは55試合で打率・303を記録したが、1軍での初安打は、開幕から3カ月以上が過ぎた7月9日・広島戦(マツダ)。結果を求めて、小手先に走る悪循環に陥っていた。しかし、日本シリーズという大舞台に「やるしかない」と邪念が振り払われた。それはシーズン通して続いたモヤモヤに光が差した瞬間でもあった。

 今月6日に節目の30歳を迎え「もう20代と言えなくなってしまったんで」と、表情に覚悟がにじむ。昨年から「大好きだったお菓子やジュースもやめました」と食生活を見直し、最大17%あった体脂肪率を10~12%程度に落とした。

 心も体も心機一転し「動きのキレはすごい良い」と手応えを実感するプロ9年目の球春。熾烈(しれつ)な左翼争いに情熱を注ぐ。

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