阪神 ラグズデール獲得発表 大型203センチ106キロ先発右腕、伸び盛り27歳 デュプランティエの穴埋め期待
阪神は26日、前米大リーグ・ブレーブスのカーソン・ラグズデール投手(27)と来季の契約を締結したと発表した。単年契約で推定年俸80万ドル(約1億2480万円)。背番号は46に決まった。150キロ超の速球とカーブが武器で、デュプランティエが抜ける先発ローテの一角として期待される。27歳と伸び盛りな203センチの長身右腕は日本での成功を誓った。
デュプランティエの穴は203センチ、106キロの大型右腕が埋める。アメリカ出身の27歳。ラグズデールは球団を通して「歴史ある阪神タイガースに入団できることをとても光栄に思います。また、日本でプレーする機会をいただけたことにとても感謝しています」と夢と希望を膨らませた。
今季はオリオールズでメジャーデビューを飾り、中継ぎで2試合に登板した。5イニングで8失点と不本意に終わったが、本職は先発だ。マイナーでは3チームで計26試合(19先発)に投げ、7勝8敗、防御率5・22の成績を残している。
150キロ超の速球は伸びがあり、縦割れの大きなカーブが武器。スライダー、スプリット、シンカーと多彩な球種を操る。マイナー通算ではイニング数以上の三振を記録。まだ27歳と若く、伸びしろにも期待できそうだ。
竹内球団副本部長は「リリースの高さが有効になるんじゃないか。角度のあるボールで速い球を投げられる。なかなか日本のピッチャーにはいないタイプ」と特徴を説明。今季6勝を挙げたデュプランティエの流出は痛恨だったが、ラグズデールも無限の可能性を秘めている。先発ローテ入りについても「十分あるんじゃないですか」と期待を込めた。
補強はひとまず一区切りとなりそうだ。悲願の連覇へ、今オフは積極補強を展開。ディベイニー、モレッタ、ルーカスに続いて、ラグズデールを獲得した。ポジションも遊撃、中継ぎ、左右の先発と、補強ポイントを確実に強化。ドリスを含めて支配下の外国人選手は5人で臨むことになる。
リーグ屈指の先発ローテは一段と厚くなった。村上、才木のダブルエースを軸に、高橋、大竹が続く。ここに203センチのラグスデールと201センチのルーカスが加われば、連覇も見えてくる。
ラグズデールも異国での新たな挑戦に、興奮を隠せない。「野球キャリアの新しい章の始まりに興奮しており、2026年が素晴らしいシーズンになるのを楽しみにしています」。伝統のタテジマに袖を通し、サクセスストーリーを紡いでいく。
◆カーソン・ラグズデール(Carson Ragsdale)1998年5月25日生まれ、米国フロリダ州出身。27歳。203センチ、106キロ。右投げ右打ち。サウスフロリダ大から20年ドラフト4巡目でフィリーズと契約した。21年ジャイアンツ、25年はオリオールズへ移った。
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