阪神・村上 “村上世代”で虎引っ張る!新選手会長の覚悟 「全部不安です」も佐藤輝&才木ら同学年と連覇けん引だ

 ポーズを決める村上(左)と中野(撮影・田中太一)
 ポーズを決める村上
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 阪神の村上頌樹投手(27)が20日(日本時間21日)、優勝旅行先の米ハワイで来季は“村上世代”でチームを引っ張る覚悟を固めた。新選手会長として、連覇を目指す一年になる。同学年は佐藤輝明内野手(26)や才木浩人投手(27)など役者はそろっている。球界を見渡せば、ドジャースの山本由伸投手(27)やDeNAの牧秀悟内野手(27)らスター選手もいるが、虎は1998年世代がけん引する。

 村上が選手会長を任されたのには、前選手会長だった中野の熱い思いがあった。“村上世代”が引っ張ってほしい。その思いに応える覚悟はできている。「『役員が代わったから』と言われないように。まずは連覇できるように、そのまましっかりと引き継いでやっていけたらなと思っています」。チームの先頭に立っての優勝を誓った。

 これまでは副主将を経験したことがあるだけ。「不安ですか?しゃべりですね。あとは会議も。全部不安です」。とは言っても、中野は村上が同年代で一番しっかりしているという理由で任命した。最初は嫌がっていたが、最終的には容認。しっかり者という長所を伝え聞いても「いや~うれしくないですね」と苦笑いするしかなかった。

 確かに、この世代は個性豊かなメンツがそろっている。40本塁打、102打点で文句なしのMVPに輝いた佐藤輝をはじめ、最優秀防御率の才木も存在感抜群。栄枝も3番手捕手として欠かせない役割を担っていて、副会長の職を与えられた。

 他球団には海を渡ったドジャースの山本がメジャーでも活躍。DeNAの牧も侍ジャパンの常連で、球界屈指の強打者になった。来季は28歳シーズン。平均年齢が若いチームにおいて、もう中堅クラスと呼ばれても不思議ではない。近本から中野、村上へとつながれたバトンを落とすわけにはいかない。

 前任者の中野も連覇のかかる2024年にバトンタッチした。来年の村上は同じ状況。中野からはプレッシャーを少なからずとも感じていたと聞く。先輩からの「今度はこの年代が引っ張っていかないといけない」という言葉は心強く、背中を押されたことだろう。

 98年世代で引っ張るということは、村上自身も結果を残さなければいけない。「沢村賞は個人として狙っている」。佐藤輝が打撃タイトルを独占し、村上と才木で投手タイトルを争う。そして連覇できれば、これ以上ない理想の形だ。

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