阪神・佐藤輝 ベッツから名手の極意 守備をテーマに5日間「新しいものあった」米国で合同自主トレ明かす

 阪神の佐藤輝明内野手(26)が17日(日本時間18日)、米ハワイでの優勝旅行前にドジャースのムーキー・ベッツ内野手(33)らと合同自主トレを行っていたことを明かした。2018年のメジャーMVPと今季NPBでMVP男の共演。守備がテーマの5日間で「新しいものもあった」という。2年連続でのゴールデングラブ賞獲得に向けて、ゴールドグラブ賞を6度受賞の名手から技術を吸収した。

 本場のステーキ店「ウルフギャング」で肉を頰張る。佐藤輝は店員の英語をあっさり聞き取り、弟分の森下に通訳してあげていた。ハワイでも異様なオーラを漂わせるが、V旅行前にはMLBのスターと共演していた。「ムーキーと。ムーキー・ベッツと何日間はやりましたね」。テーマは守備。収穫いっぱいの5日間だった。

 23年の優勝旅行後には打撃の進化を追い求め、米シアトルの「ドライブライン・ベースボール」を訪問した。今年は意図が違う。「今回はディフェンス。守備を勉強しに行きました」。多くは語らなかったが、助言を受けながら充実の時間を過ごしたという。

 今季を振り返れば、3月のドジャース戦でベッツの練習方法を観察。自身にも取り入れ、試合前練習のルーティンになった。三塁守備では左足を前に出す構えで三塁線の打球に強くなり、失策数は昨季の23個から6個に激減。文句なしで初の守備の勲章を手にした。

 打撃でも40本塁打、102打点で2冠になったが、今オフの前乗り渡米は守備に特化するという意識の高さ。教わったことは、今季の取り組みの延長線上にあるかと思いきや「いや、そんなことはない」と一刀両断。「新しいものもあった。いいものがあれば取り入れようかな」と“シン・サトテル”を予感させた。

 この日も球団ゴルフには参加せず。夕食までの過ごし方は「今日はもうトレーニングとか」と体を動かしていた。常夏の島を満喫しながら、やることは欠かさない。「しっかり休みつつ、体を動かしてという感じですかね」と12月、1月のプランも立てている。

 シャツもはち切れそうなほど、肩幅はごつくなっていた。「ちょっと大きくしようと思って、やってるんで。計算はしています」。ただの増量ではなく、目的があってのこと。「より力強いプレーができるようにという感じですかね」。ステーキを食らう姿も様になっていた。

 7歳上のスター選手を「ムーキー」と呼んでいた。ベッツからの呼び名は「テリヤキですね」。実際に目撃したわけではないが、関係性はかなり近かったことが伝わってくる。来年はMLBでムーキーが、NPBでテリヤキが球界を熱くする。

 ◆ベッツは卓越した守備力を持つ選手を選出する「ゴールドグラブ賞」を外野手部門で2016年~20年、22年の計6回受賞している。ドジャースでは遊撃手、二塁手としても出場しており、25年は遊撃手で148試合に出場し、守備率.985をマーク。ゴールドグラブ賞の最終候補に入った。

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