「佐藤輝を三塁から動かすな」内野が本職のドラ1立石加入で阪神OBが守備位置問題に提言
今季、両リーグ史上最速でリーグ優勝を飾った阪神は、ドラフト会議で大学ナンバーワン打者との呼び声が高い創価大・立石正広内野手(22)を3球団競合の末にドラフト1位で獲得した。
東京新大学リーグ通算15本塁打を誇る右の強打者は、二塁と三塁を本職とする内野手。阪神の両ポジションには、ともにゴールデングラブ賞を獲得した中野と佐藤輝が構えており、立石はどこで起用されるのだろうか。
ドラフト会議直後、阪神の竹内球団副本部長は「(大学)ジャパンで外野を守ったりしていましたが、最初は内野で」と起用法について語っている。
阪神の内外野のポジションを見渡せば、一塁は大山、二塁は中野、三塁は佐藤輝、遊撃は小幡、木浪、熊谷らが競い合う中、新外国人としてパイレーツのカム・デバニー内野手(28)の獲得に動いている。外野では中堅にFA残留を決断した近本、右翼には森下が控え、左翼のポジションを豊田、前川、高寺、島田らが争う図式で、レギュラーが固まっていないのは遊撃と左翼だけといえる。
阪神OBの中田良弘氏は「あくまでこの世界は競争ですよ。ドラフト1位で期待されてるからって『はいどうぞ』と簡単にポジションを与えちゃいけない。ましてや立石が守ってきた二塁と三塁は鉄壁の守備を誇る中野がいて、三塁の佐藤輝も今年は飛躍的に守備力が向上したことで、バッティングにもいい影響を与えた部分があると思うし。仮に4番・三塁で40本塁打、102打点を挙げた佐藤輝を外野に回すというならば、よっぽど目を引くようなバッティングを見せないと。まずはキャンプでどんな姿を見せるかだけど、今年これだけ活躍した佐藤輝は三塁から動かすなというのが僕の見立てかな」と語った。
長いスパンで見れば、メジャー志向を持つ佐藤輝がチームを離れた場合に立石が新たにホットコーナーを守るという構図が整うが、球団史上初のリーグ連覇がかかる来季、立石がどんな力を発揮するのか、それに伴って藤川監督がどんな決断を下し、どういった起用法に踏み切るのか。そんな楽しみも待っている。
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