阪神ドラ2谷端 試合直前サプライズ祝福 整列時に審判&相手の専大ナインが「おめでとう」

 「東都大学野球2部、日大(降雨ノーゲーム)専大」(24日、等々力球場)

 阪神からドラフト2位指名を受けた谷端将伍内野手(21)=日大=が24日、東都大学野球2部リーグ・専大2回戦に「3番・二塁」で出場した。五回で降雨ノーゲームとなった中、ラストシーズンを悔いなくやり切ることを誓った。

 昨夜はLINEに300件の祝福メッセージが届いた。ただ、「実感が湧かなかったのと、きょうで終わりたくないと、試合のことを考えて寝られなかったです」。1敗でこの試合を控えており、敗れれば大学野球は引退となるだけに、さまざまな思いを抱え“運命の日”を終えた。

 1点を追った初回1死二塁の第1打席は、低めフォークに空振り三振。第2打席も三振に倒れ、指名後初実戦は悔しい結果に。「考えないようにしていたんですけど、やっぱり緊張しました。悪い癖が出たというか、打たないといけないと、ボール球に手を出してしまった」と反省した。

 そんな中、サプライズがあった。試合前の整列で球審が合図すると、専大の中野主将が「指名おめでとうございます」と谷端に声をかけ、相手ナインが拍手。スタンドからも拍手が送られる温かい祝福に、うれしそうに笑みを浮かべた。

 打席では「六甲おろし」と阪神のチャンステーマの合唱を送られ「もちろん勝ちたいんですけど、何事においても全力で戦っている姿を後輩たちに見せたい」と“虎の谷端”。最後まで全力を尽くし、プロの世界へ進む。

 ◆谷端 将伍(たにはた・しょうご)2004年3月17日生まれ、21歳。石川県白山市出身。178センチ、80キロ。右投げ右打ち。東明小1年から松任ブルーウイングスで野球を始め、星稜中では軟式野球部に所属。星稜では2年秋からベンチ入り。日大では1年春にデビューし、3年時は春秋連続で首位打者。今夏の日米大学選手権で大学日本代表を経験。1部での通算成績は打率・283、6本塁打、28打点。50メートル走6秒2、遠投115メートル。

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