「初戦がカギ」阪神OBがDeNAとのファイナルSを占う「勢いはDeNA。その差がどう出るか」
「JERA CSセ・ファーストS・第2戦、DeNA7-6巨人」(12日、横浜スタジアム)
阪神がファイナルSで対決する相手がDeNAに決まった。両球団は過去4度CSで対戦しているが、ファイナルSで対決するのは今回が初。阪神に1勝のアドバンテージが与えられるファイナルSの戦いを、阪神OBの中田良弘氏が占った。
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まず、投手目線から話をさせてもらうと、ファーストSに宮崎とオースティンがいなかった。やっぱりピッチャーからすると、この2人がファイナルSもいないのであれば、とても楽。この日は下位を打っていた林、石上が活躍していたけど、宮崎、オースティンと比較すると、プレッシャーの度合いが違う。もちろん警戒すべき選手ではあるけど、ハマスタと比べて球場が広い甲子園が舞台だから、思い切って投げられると思う。
カギを握るのは初戦だと思う。阪神に1勝のアドバンテージが与えられているだけに、DeNAからすれば、初戦を取って1勝1敗に追いつきたいはず。DeNAは2連勝したことで、3戦目に先発予定だった東が阪神との初戦に先発してくるだろう。東を打ち崩して2勝0敗とするのか、それとも1勝1敗のタイとなるのか。大きな意味を持つ初戦になる。
DeNAには阪神との相性がいい投手が多い。11日に7回2失点で勝利したケイが8試合に先発して1勝2敗ながら、防御率は0・85だし、この日は1回5失点KOとなったジャクソンも、6試合に先発して2勝2敗、防御率2・34。竹田も9月20日の対戦で7回1得点で勝ち星を献上している。
阪神サイドが一番不安視しているのは、2日のヤクルト戦を最後に実戦から離れているブランクだろう。このブランクに加え、DeNAには初回5失点をはねのけて逆転勝ちを収めてファイナルSに進出してきたという勢いがある。この勢いの差がどう出るか。
ただ、阪神には地の利がある。先にも触れたが、甲子園はハマスタほど狭くはない。戦う雰囲気も違う。DeNAと甲子園で戦った過去のCSでは2度とも負けているようだけど、ファイナルSで戦うのは初めてだからね。これまでのデータは排除していいんじゃないかな。1勝のアドバンテージを含めて阪神有利に変わりはないと思うが、DeNAが初戦を取るとさらに勢いづく可能性もある。
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