阪神・大山 万全弾“仮想伊勢&大勢”岡留撃ち 「短期決戦をイメージ」バックスクリーン弾含む5安打

 バックスクリーン弾を含む5安打で、万全を印象づけた。実戦形式のシート打撃で、阪神・大山悠輔内野手(30)のバットから快音が鳴りやまず。「内容は良かったですし、実際に投手のボールを見られたのが一番良かった」。ポストシーズンへの順調なステップに、好感触を隠すことなく言葉に変えた。

 豪快な一発が飛び出したのは、岡留との対戦となった5打席目だ。CSファイナルSで対戦の可能性があるDeNA・伊勢や巨人・大勢を想定するのに適役な変則右腕。カウント1-1から132キロのスライダーを捉えると、ぐんぐん伸びた打球はフェンス際でジャンプした近本の頭上を越えて、バックスクリーンに飛び込んだ。

 “仮想ライバル”を撃破して、CS突破へ景気づけ。走者なしの場面でのフルスイングとなったが、チャンスの打席ではチームバッティングの意識を高く示した。

 「もちろん短期決戦をイメージしてやりました。いろんな状況、状況で対応できるようにと思って」。ネルソンからは3安打をマーク。無死一塁では右前打で好機を広げた。1死満塁でも逆方向へ打球を飛ばして2点適時打。先頭で打席が巡ると左前打で出塁し、状況によって左右へ打ち分けた。

 最終打席は桐敷から左前打。唯一打ち取られた1打席目も、当たりは会心だった。富田から放った三塁線への鋭いライナーは、糸原がタイミングよくジャンプして好捕。2打席目以降は安打を重ね、コンディションの良さを証明するには十分過ぎる5安打となった。

 それでも気の緩みを感じさせないのが、大山の頼もしさ。「できた部分と、もうちょっとかなという部分が自分の中であるので、しっかり修正したい。短い期間ですけど、まだまだレベルアップしないといけない。試合に勝つためにやるだけなので」。迎え撃つ相手がどこかは関係ない。信念を貫いて腕を磨いた先に栄光が待つ。

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