【阪神CS突破へ展望・打者編】初戦が大事 勝てば「やっぱり阪神は強い」とメンタル面で優位に 岡義朗氏

 2年ぶりのリーグ優勝を果たした阪神は、15日から甲子園で始まるCSファイナルSに臨む。対戦相手はDeNAか巨人か未定だが、2023年以来となる日本シリーズ進出へ重要となるポイントとは-。本紙評論家が関門突破を占う。最終回は「打者編」。

  ◇  ◇

 今季の阪神は2位以下に大差をつける独走でリーグ制覇を果たした。DeNA、巨人と比べても戦力は頭一つ抜けている。CSファイナルSで初戦を取れば、一気に突破まで突き進むこともあるのではないか。

 CSの制度上、2、3位の球団は優勝球団からどれだけレギュラーシーズンで離されていようと、遠慮なく勝ち抜きにかかればいい。ただ、今季のように13ゲーム、15ゲームも離れていたら実際のところ、DeNA、巨人の選手たちも心のどこかにひっかかりがあると思う。

 だからこそ、阪神にとっては初戦が大事だ。力通りの試合をして勝てば、「やっぱり阪神は強い」と、相手の気持ちが早々に折れることもあるだろう。初戦をとって、メンタル面で優位に立ちたい。

 近本、中野、森下、佐藤輝、大山に坂本という軸がしっかりしている野手陣に心配はいらない。少々安打が出なくても四球をとれるし、足を絡めた攻撃もできる。本拠地甲子園でファンの大声援を受けながら、普段通りの野球をやれれば、おのずと結果は付いてくる。

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