阪神・藤川監督“大谷スピリット”でCSつなぐ 6日からフェニックスL指揮「選手の好不調しっかり見ていかないと」
阪神・藤川球児監督(45)が5日、伊丹空港から宮崎へ移動した。15日開幕のCSファイナルS(甲子園)まで期間が空くが、問題なしを強調。選手たちがMLBのポストシーズンを見てモチベーションを高めていることを明かすとともに、ドジャースの“大谷スピリット”をCS本番につなげる考えだ。6日からはみやざきフェニックス・リーグで、1軍監督としては異例の指揮を執る。
CSファイナルS開幕まで10日ほど。ポストシーズンまっただ中のMLBと比べると、NPBは間延び感が否めない。レギュラーシーズン終了からCSまで期間が空く問題は毎年のように議論となるが、藤川監督には笑い飛ばす余裕がある。
「選手たちは今アメリカでやってるプレーオフの映像を日々見てます。自分がすることは、彼らのモチベーションを生かすことですね。戦うということはそういうこと。だから試合の期間がどうとかどっちでもいいです。そんなことは(笑)」
MLBのプレーオフはワイルドカードシリーズを終え、地区シリーズに突入。5日はドジャース・大谷が「1番・投手」で先発し、歴史的1勝を手にした。シーズン中から甲子園のクラブハウスでは連日MLBの試合が流れており、ポストシーズンでさらに本気度を増した“大谷スピリット”から選手は刺激をたっぷり受けている。指揮官はこうした“熱”をチームに持ち込みたい考えだ。
「今、選手たちはある意味で言うと、NPBを見てるわけではなくて、ファンの方もそうですけど、熱くなれる場所を探している。選手たちはMLBのプレーを見て、自分たちに置き換えて頑張ろうと思っている。自分が任されているとこにいかに持ってこられるか」
指揮官は選手の表情などチーム全体を俯瞰(ふかん)しながら、監督の責務を全うする覚悟だ。3日には全選手の出場登録を抹消した。「0人からの登録ですから。最善の策を練るということで楽しみ。(31人は)全然絞ってない」。目線はフラット。まさにゼロからのスタートを切り、「選手の好不調をしっかり見ていかないと。選手は自分のパフォーマンスを出せばいい、それを見極めますから。全員が力入ってるんじゃないですか」と期待を込める。
みやざきフェニックス・リーグでは、6日・ハンファ戦(アイビー)から1軍監督として異例の指揮を執る。例年、この時期の宮崎は雨に見舞われるケースが多いが「季節を楽しむのが重要。調整不足になると言う人もいるけど、もう少し視野を広げてみれば、日本には大事な四季だから」と気持ちが天候に左右されることはない。2年ぶり日本一へ、どっしりと構えて、本番へ備える。
関連ニュース





