あるぞ高橋遥人の中継ぎ起用 藤川阪神CS秘策の可能性浮上 シーズン鉄壁→さらに最強救援陣構築へ

 1回を無失点に抑えた高橋(撮影・西田忠信)
 2番手で力投する高橋(撮影・西田忠信)
 2番手で力投する高橋(撮影・西田忠信)
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 「2軍練習試合、阪神1-4オリックス」(3日、日鉄鋼板SGLスタジアム)

 阪神の高橋遥人投手(29)がクライマックスシリーズ(CS)ファイナルステージで中継ぎとして登板する可能性が3日、浮上した。SGLで行われた2軍練習試合のオリックス戦では2番手で登板し、1回1安打無失点。中継ぎで登板すれば2019年9月29日の中日戦(甲子園)で1回2/3を無失点に抑えて以来で、ポストシーズンでは自身初となる。

 鉄壁の中継ぎ陣に高橋が加わる可能性が浮上した。左腕は9月20日のDeNA戦(甲子園)で先発として4回2/3を2失点に抑えて以降、先発と中継ぎの両にらみで調整を続けていることが判明した。

 この日は2軍練習試合・オリックス戦の三回から先発デュプランティエの後を継いでマウンドに上がった。2死から石川に二塁への内野安打を許したが、続く杉沢を左飛に抑えて無失点。“中継ぎ仕様”の起用にも結果で応えてみせた。

 高橋はこれまでポストシーズンでの中継ぎ経験はない。レギュラーシーズンでは2019年9月29日の中日戦(甲子園)に2番手で登板し、1回2/3を無失点に抑えた一度きりだ。今季登板した8試合は全て先発で3勝1敗、防御率2・28。藤川監督の“秘策”として、短いイニングでの勝負を任される可能性もある。左腕はオリックス戦後「任されたところでしっかり投げられるように」と短い言葉で意気込んだ。

 勝負の短期決戦へ、藤川監督が「3つ取るために立ち向かっていくことが非常に大事になる」と話したように、CSファイナルの先発ローテは抜群の成績を残した3人を初戦から並べる見込みだ。初戦は3冠当確の村上が濃厚。2日の最終戦では7回2失点、8奪三振の好投でDeNA・東に並ぶリーグトップタイの14勝目を挙げた。144奪三振、勝率・778と堂々の結果を残した。

 続く第2戦は、村上と先発陣の二枚看板を背負ってきた才木が有力。今季は24試合に先発して12勝6敗、防御率はリーグトップの1・55と、安定感のある投球を披露してきた。3戦目は大竹とみられる。下肢の張りで今季は開幕から出遅れたが、5月に復帰してから9勝4敗の数字を残した。

 第4戦以降は流動的だが、この日のオリックス戦で2回完全と好投したデュプランティエやネルソンも控えており、高橋が先発を務める選択肢も残されている。さらに第6戦までもつれこんだ場合は伊藤将や早川も先発候補に挙がる。ブルペンには史上初の防御率0・1点台で今季を終えた石井や、今季一度も離脱しなかった及川ら盤石の中継ぎ陣も待機。2週間後に迫るCSへ、最強投手陣で2年ぶりの日本シリーズ進出を果たす。

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