阪神・藤川監督 勝負手ズバリ!五回一挙7点もラスト伝統の一戦飾れず「どっちに転ぶかいつも分からないですから」
「巨人11-10阪神」(13日、東京ドーム)
白球は無情にも熊谷のグラブをはじき、中前へ抜けていった。阪神は10-9の九回1死二、三塁から、7番手・ドリスが代打・坂本に痛打を浴び、逆転サヨナラ負け。伝統の一戦ラストゲームは悔しい結果になったが、藤川監督は冷静に受け止めた。
「最後(伝統の一戦)らしいというか、いい勝負になったんじゃないですかね。どっちに転ぶかいつも分からないですからね」。2桁得点を挙げながら巨人に敗れるのは、2001年6月9日(東京ド)以来24年ぶり4度目となった。
阿部監督との采配合戦に、打倒巨人への思いが表れていた。3点を追う五回だ。1点差に迫り、なお1死満塁から岩貞に代打・楠本をコール。阿部監督が左腕・高梨を投入すると、代打の代打に原口を送った。ベテランは起用に応えて同点打。その後、中野にも3点三塁打が飛び出し、この回、一挙7得点を奪った。
「巨人と阪神ではなくて、東と西という文化の問題」。昨年の就任会見ではそう私見を述べ、選手に「その戦いを『(ファンが)楽しみにするんじゃないか』という思いでプレーすればいい」と注目度をエネルギーに変えることを願っていた。今季は17勝8敗とライバルを圧倒したことが独走Vの要因にもなった。
試合後は左翼席に陣取る虎党のもとへ。リーグ優勝を報告し「最後ちゃんとごあいさつできました」と藤川監督。来年は日本一王者として東京ドームに帰ってくる。
◆11年ぶりに2桁得点を挙げながら敗戦 阪神が2桁得点の10点以上を挙げながら敗戦を喫したのは、2014年4月5日のヤクルト戦(神宮)に11-12で敗れて以来、11年ぶり15度目になる。また、巨人戦に限れば2001年6月9日(東京ドーム)に10-15で敗れて以来、24年ぶり4度目。
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