阪神・大竹 聖地初完封 3年連続2桁星見えた!104球3安打8勝目 チーム今季最短2時間14分でベイ料理

 「阪神2-0DeNA」(11日、甲子園球場)

 力強い雄たけびを上げて、今季最短2時間14分で試合を締めくくった。阪神・大竹が「あと一人」コールを浴びながら、最後の打者を空振り三振に斬って、甲子園での初完封を達成。「そういえば、甲子園でコレ聞いたことねえなと考える余裕もあって。堪能できました」。中5日のマウンドで、799日ぶりの完投&完封をやってのけた。

 緩急織り交ぜて、テンポ良い好投を光らせた。「(気を付けたのは)気持ち良く振らせないこと。コースだったり、前後もそうだし、間合いだったり、いろんなものを使いながら」。五回までを15人で片付けて、唯一得点圏に走者を進められた六回2死一、二塁は桑原を空振り三振に仕留めた。七回からは3イニング連続の三者凡退。3安打しか許さず、23年7月5日の広島戦以来、プロ2度目の完封勝利を決めた。

 九回のマウンドに向かう際には、重厚感のあるサウンドが甲子園に流れた。1試合2度目の登場曲が流れるのは、完投、完封に挑む投手だけの“特権”。今季から変更した「グランメゾン東京-Main Theme-」の音色には、「監督も代わって、自分の中で新しい気持ちでやっていきたかったので」という思いがにじむ。球団初の新人監督Vを成し遂げた指揮官に、最高の形で新たな白星を届けた。

 DeNA戦は今季初登板だった。CSで対戦の可能性がある相手に、苦手意識を植え付けることにも成功した。九回先頭の代打・オースティンには昨季2本塁打を浴びていたが、右飛に打ち取ってマイナスイメージを払拭。「強い気持ちで投げられるとか、CSに向けてもいい経験だったかなと思います」と手応えを隠さない。

 今季8勝目。3年連続2桁勝利へ望みをつないだ。「いいモチベーションに変えて、チームが勝つために全力でいった結果、10勝までいければ最高」。残り試合数を考えると負けは許されない。それでも冷静な思考と巧みな投球術で、節目星まで勝ち続ける。

 ◆完封勝利投手12球団最多の5投手!延べ9人は23年ぶり!! 阪神の今季完封勝利は27度で球団3位。また今季完封勝利した先発投手は村上(3)、才木(2)、デュプランティエ(2)、伊藤将(1)、大竹(1)の5人で12球団最多、球団では2023年以来、2年ぶり。さらに延べ9人は2002年以来、23年ぶり。カッコ内数字は今季完封勝利数。

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