阪神・才木 まさか危険球退場「何もなく喜ぶのはできないし、違うと思うので」優勝後、広島ベンチに頭下げ輪に

 「阪神2-0広島」(7日、甲子園球場)

 歓喜の輪へと入る前、阪神・才木は広島ベンチに帽子を取って頭を下げた。優勝決定日に石原へ頭部死球を与え、危険球退場。「何もなく喜ぶことはできないし、違うと思うんで」。謝意を込めた一礼に、石原も手を上げて応えてくれた。

 「ちょっと気持ちは楽になりました」

 四回まで3安打無失点と好投する中、五回無死で直球が抜けた。石原は試合出場を続けたが、才木の登板はここまで。「リリーフにも負担をかけましたし、石原さんにも申し訳ない」。優勝しても、この一球がつらく、悔しかった。

 歓喜の輪ではだんだんと表情が緩み、ナインと一緒に藤川監督を胴上げ。先発陣を村上と引っ張り、最速Vへと導いた事実に変わりはない。2年前と同じく、優勝マジック「1」での先発。「自分のパフォーマンスを出そう」。緊張もなく、成長した姿を見せることもできた。

 ここからは最多勝争いとなる。「喜びながら、しっかり落ち着いて整理して、次に向けて調整できたら」。あの一球を忘れることなく、シーズンは最高の笑顔で完走する。

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