阪神・大竹 神話止まった アクシデントで降板 457日ぶり甲子園黒星「軸足のふくらはぎつっただけ」

 「阪神3-4巨人」(29日、甲子園球場)

 思わぬアクシデントに見舞われ、聖地での不敗神話が崩壊した。阪神・大竹耕太郎投手は5回1/3を5安打4失点。中16日で満を持して上がったマウンド。得意の甲子園で白星を飾ることはできなかった。

 三回まで無安打と持ち味の緩急を使ったピッチング。前回登板の広島戦では五回途中7失点と炎上していた。「前回の失敗を踏まえて考えてやってきた。出せた部分もある」。緩い球と速球を組み合わせて打者を手玉に取ったが、四回には1死一、二塁から、岸田に初球ど真ん中のストレートを中前に運ばれて1点を献上。先制を許した。

 さらに六回は連打と四球で1死満塁のピンチを招くと、ここで異変。「軸足のふくらはぎ。つっただけです」。左腕の元へ安藤投手コーチらが駆けつけた。治療のためベンチに下がったが、戻ってくることはなかった。

 アクシデントによる無念の緊急降板。「こうやって投げられなくて代わるというのが一番、チームにも迷惑。結果的にマウンドを降りてしまってチームが負けた。その辺はプロ野球選手としての責任を果たしていない」。敗戦の責任を背負い込んだ。代わったドリスもキャベッジに走者一掃の二塁打を浴び、3点を奪われた。

 悔やまれる形でマウンドを降りたが、勝利への意地は示していた。1点を追った五回に1死満塁で打席が回ると、初球の外角直球を中前に運ぶ同点適時打。塁上で拳を突き上げた。自身、24年8月10日以来の適時打で、バットで存在感を発揮した。

 今季甲子園で5試合に登板し、防御率1・10、無傷の4勝。無類の強さを誇っていたが、24年5月29日の日本ハム戦以来、457日ぶりに聖地で黒星を喫した。「しっかり患部の状態を確認しながら。水分が足りないからとかではなく、できる対策を考えていかなければいけない」。次こそ必ず白星を取り返す。

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