【狩野恵輔氏の眼】阪神・石井は「救援投手としてはあまり見ない全てを兼ね備えている投手」
「阪神6-2ヤクルト」(9日、京セラドーム大阪)
阪神・石井大智投手(28)が九回を三者凡退に抑えて連続試合無失点を38に伸ばした。現監督の藤川球児(阪神)が2006年に樹立したセ・リーグ記録に並んだ右腕についてデイリースポーツ評論家・狩野恵輔氏(42)は「全てを兼ね備えている投手」と手放しで称賛した。
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セ・リーグ記録の38試合連続無失点を達成した石井は、救援投手としてはあまり見ない全てを兼ね備えている投手だと思う。
救援投手はどちらかと言うと、球威があってフォークなどの特殊な決め球を持ち、三振が取れるタイプが多い。
だが、石井は球速は出るし、変化球のキレもあるし、制球もいいし、体力まである。マウンドに上がって、その日の状態によって投球を変えられるだけの武器を持っている。
球威がない日は制球で勝負できるし、制球が悪い日は球威や変化球の切れで勝負できる。打者目線で見ると、とても打ちづらいタイプの投手だと思う。
投球にこれだけの引き出しがあると、捕手からしても「どれで攻めていこうかな」と考えられるし、「今後に備えて今日はこの変化球を隠しておこうかな」と先を見据えた配球もできる。
今季最初で最後の失点が4月4日・巨人戦で、防御率0・22。これはプロでは考えられないぐらいすごいこと。これからどれだけ記録を伸ばすのか、期待が膨らむ投手だ。
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