阪神・坂本 才木の完封導いた 「どんどん先に勝負していけた」直球ビシビシ要求!積極的かつ省エネリード

 完封勝利を挙げ、坂本(右)と喜び合う才木(撮影・北村雅宏)
 完封勝利を飾り才木(左)は坂本と喜ぶ(撮影・山口登)
 9回、宮崎を二ゴロに打ち取って完封勝利を飾り、坂本(左)と喜びを分かち合う才木(撮影・立川洋一郎)
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 「阪神2-0DeNA」(26日、甲子園球場)

 27個目のアウトを取り終えると、坂本はマウンドにゆっくり向かった。才木と2人、固い握手で勝利の余韻に浸る。116日ぶりに訪れたリベンジ機会。秘めた思いを結果で示した。完封勝利を導いた陰のヒーロー。省エネかつ積極リードで後半戦初戦を勝ち切った。

 「どの球種もいい球なので。どんどん先に勝負していけたというのが、いい結果につながったと思います」。振り返った言葉通りに攻めの投球が奏功した。初回に迎えた2死三塁のピンチ。4番・牧に対して1ボールから、3球連続の直球勝負で見逃し三振に斬った。

 バッテリーを組んだ4月1日の今季初登板。六回途中で95球を要し4失点で黒星を喫した。直近でも6回前後の降板が続いていた中で、意識したのはフォークに頼らない早めの勝負。九回2死からも宮崎を全球直球の3球勝負で二ゴロに抑えた。試合後、互いに「どう思っているか分からないですけど…」と同じフレーズ。テレパシーのように声をそろえて言った。

 「DeNAにリベンジじゃないですけど、絶対にやり返したい思いがあった。それだけでした」

 116球、無四球完封。互いに秘めた思いが通じ合っていたように、出した116回のサインに首を振ることも無かった。「才木の投球が良かったので、それだけじゃないですか」。心願成就の1勝にも誇ることなく、最後まで投手をたたえる姿は変わらない。首位を独走するチームの要。唯一無二の存在感が光った。

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