【藤田平氏の眼】阪神・佐藤輝は「楽にヒットが打てる」ことが分かり始めた 六回今季象徴する軽打で外角高め直球を左中間へ
「阪神2-0中日」(10日、甲子園球場)
阪神先発の村上が自身初の2試合連続完封勝利で、リーグ単独トップの6勝目を挙げた。球数98球でマダックス(先発投手が100球以内で完封)を達成。打線は初回に森下が中日・高橋宏から中前適時打を放って先制した。六回2死三塁では、佐藤輝が直球をとらえ左中間への適時二塁打をマーク。デイリースポーツ評論家の藤田平氏は佐藤輝について「『楽にヒットが打てる』ということが分かり始めている」と指摘した。
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阪神は佐藤輝がたたき出した追加点が勝利へのポイントとなった。
初回に1点を先制後、二回以降は投手戦。次の1点が勝敗を左右する展開で、六回はともに1番から始まった。中日が1死一塁から3、4番が凡退。対する阪神は2死三塁で佐藤輝が打席へ。2ボールから内角への3球でフルカウントとされたが、ここで今季を象徴する軽打で外角高めの直球を左中間へ運んだ。
今は試合前のフリー打撃からノーステップ気味でスイングしており、以前のような大振りをしない。だから打ちに行く時に右肩と右腰が開かず、捉えられる確率が上がっている。強引にいかなくても、「楽にヒットが打てる」ということが分かり始めているのではないだろうか。こういう打撃を続けることができれば、相手が攻め方を変えてホームランが打てる球が来るようになる。
逆に心配なのは8番で起用された前川だ。佐藤輝と対照的に、打ちにいく時に体が早く開いてしまっている。毎日練習を見ている打撃コーチらの指導で、修正を図ってもらいたい。
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