阪神・及川 日本ハム北山を参考にチェンジアップ習得へ 「奥行きも使える」投球の幅グッと広く
阪神の及川雅貴投手(23)が新球種としてチェンジアップの習得を目指していることが29日、分かった。昨秋キャンプ終了後に安藤投手チーフコーチから命じられてオフに猛練習。静岡で岩崎らとの合同自主トレでも試しており、春季キャンプで磨きをかける考えだ。
これまでもチェンジアップを練習したことはあったが、完全習得とはいかなかった。何度も苦戦してきた球種で今回、参考にしたのは日本ハムの北山だった。「握り方を参考にしています」。右腕は昨年11月のプレミア12でも活躍していて、貴重なヒントを得た。
習得を目指す理由は「奥行きも使えるようになるため」。昨年はカットボールを覚え、直球やスライダーとのコンビネーションが生まれた。ツーシームやカーブも持ち球にあるが、ここに遅い球が加わることで投球の幅を広げることができる。
静岡の合同自主トレでは捕手を座らせて、チェンジアップを投げることもあった。「キャッチボールよりも、手応えがありました」。まだ細かな制球はないが、うまく抜けた時の感覚もある。あとは春季キャンプで捕手や打者の反応を確認し、実戦でも使えるかを判断していく。
まだ起用法は定まっていないが、先発でも中継ぎでも武器が増えることはプラスでしかない。この日の先乗り合同自主トレではキャッチボールなどで調整。「完全習得できるようにやっていくしかない」。カットボールに続き、新たな武器を手に入れる。
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