阪神・近本 神生還&躍動マルチ 3番ハマった長打率・476に 岡田監督「点を取れるように考えている」

 「中日4-2阪神」(14日、豊橋市民球場)

 打球の行方を確認し、迷わずスタートを切った。本塁へ突進し、スピードを緩めることなく懸命に左足を伸ばした阪神・近本光司外野手(29)。間一髪のタイミングで生還し、1点への執念を体現した。

 「一塁側のゴロだったんで。キャッチャーもこういう(追い)タッチになるんで。しっかりスライディングをした」

 1点を追う六回だ。先頭で打席を迎えると、四球を選んでチャンスメークした。その後、佐藤輝の中越え二塁打で三塁へ。一打同点の場面へとつながった。

 反撃ムードが高まる中、光ったのは快足と走塁技術だ。6番・前川の放った一ゴロにスタートを切った。一塁・中田は捕球後、すぐさま本塁に送球したが、やや一塁側へ。捕手の動きを確認しながら、三塁側に体を反らすスライディングでタッチをかいくぐった。

 12日のDeNA戦(横浜)から2試合連続、今季3度目となる3番起用。昨季は1度もなかったが、22年には同打順で83試合に出場し、打率・306、3本塁打、27打点をマークした。岡田監督が懸案とする3番打者。「点を取れるようにそないして考えているわけやから。ピッチャーとの兼ね合いとか」と指揮官。今後もさまざまな組み合わせが考えられるが、任された場所で力を発揮するだけだ。

 打撃の状態はいい。先頭の四回には、右前打で出塁。1点リードの七回には、2死から高橋宏の直球を鋭いスイングで右翼線へはじき返し、二塁打にした。2試合ぶりとなるマルチ安打。長打率は・476を誇る。ここまでチームトップの6本塁打を放つなど、新たなスタイルで存在感を発揮している。

 先制され、1度は逆転したが、終盤にひっくり返されての敗戦。首位陥落となった。ただ、下を向いている暇はない。「切り替えるしかないです」と近本。全員で勝利への執念を見せ、再びトップの座へと返り咲く。

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