阪神・大竹 魔の六回につかまった 四球から3連打でKO「良くない点の取られ方を」 チームはバンテリンドーム200敗目

 「中日5-2阪神」(13日、バンテリンドーム)

 悪い流れを止められない。岡田阪神は先発の大竹耕太郎投手(28)が六回に突如崩れて、手痛い逆転負けを喫した。打線も二回以降は沈黙し、引き分けを挟んで今季初の3連敗。借金も今季最多の3となった。このままズルズルといくわけにはいかない。第3戦で必ず勝利を収め、本拠地甲子園に帰りたい。

 魔の六回にのみ込まれた。試合前半はリズム良く球数少なくアウトを重ねていた大竹が豹変(ひょうへん)。先頭の四球から3連打を浴びてKOされ、「良くない点の取られ方をしてしまいました。昨日の試合でみんな投げていたので、長いイニングを投げていきたかったのですが、早い回で交代となってしまい申し訳ないです」と反省の言葉を並べた。

 いきなり2点のリードをもらってのマウンド。初回先頭の三好をカットボールで空振り三振に切って、順調に滑り出した。五回までに要したのは57球。二回以外は毎回走者を背負うも、危なげなかった。前回6日・ヤクルト戦(神宮)では6回2失点で今季初勝利。2試合連続の白星も予感させた快投が一変したのは六回だった。

 先頭の田中に与えたストレートの四球が分水嶺(れい)となった。「そこだけじゃないですけど。普通に打たれました」。クリーンアップにつながれて3連打。首位を走る竜打線の勢いを前に歯止めが利かず、一挙4失点で逆転を許した。

 平田ヘッドコーチは「まあ、3回り目だよね。トップバッターのフォアボールもだけど」と変貌ぶりを嘆いた。大竹は今季初登板の3月30日・巨人戦(東京ド)でも六回に四球からの連続被弾でKOされた。開幕から3試合に先発し、六回は被打率・625(8打数5安打)。課題が浮き彫りとなっている。ローテ通りなら次回登板も中日戦となる見込みの大竹は、「相手はまた一緒なんで。やり返します」とリベンジを宣言した。

 バンテリンドームに通算200敗目(117勝8分け)を刻んで、チームは引き分けを挟み3連敗で借金3となって、いずれも今季ワースト。連覇を逃した2006年にはナゴヤドーム(当時)が11戦10敗と鬼門となったが、同じ轍(てつ)を踏むわけにはいかない。3連戦の最後に白星をつかんで、中日の連勝を止めてから甲子園に戻る。

 ◆バンテリンドーム通算200敗 阪神はバンテリンドーム通算200敗。通算勝敗成績は117勝200敗8分けで勝率.369と苦手としている。1997年の開場以降、23年まで阪神は同球場での勝ち越しが6シーズンで負け越しが20シーズン、勝敗数タイが1シーズン。昨年こそ7勝4敗1分けで勝ち越したが、18年から22年まで5年連続で負け越していた。

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