【ネクストブレーク虎戦士】野口 育成1年目の秋季CのMVP指名された右の長距離砲 日本一戦士に割り込む資質

 村上に続くのは俺だ!今季連覇が懸かる阪神のネクストブレーク候補を紹介。秋季キャンプで投手MVPに選ばれた門別啓人投手(19)、支配下を勝ち取り、野手MVPに選ばれた野口恭佑外野手(23)、高卒3年目の森木大智投手(20)と中川勇斗捕手(19)、昨季プロ初勝利を挙げた岡留英貴投手(24)の5選手を取り上げる。昨季は村上がブレークしリーグ優勝、日本一に貢献。次なる新戦力候補も楽しみな逸材がズラリとそろう。

  ◇  ◇

 野口の下克上が幕を開ける。2年目の今季は支配下からの出発。1軍外野陣の壁は厚いものの、そこに割って入れるだけの資質は十分にある。

 育成契約だった1年目は2軍で67試合に出場し、打率・303、6本塁打、18打点。秋季キャンプではフリー打撃で柵越えを連発し、岡田監督から打の“MVP”に指名された。キャンプ中に支配下登録されることも決まった。右の長距離砲として周囲の期待は高まるが、自身は冷静に足元を見つめている。

 「元々ホームラン打つバッターじゃないですから。ミドルヒッターです」。変な“色気”は一切なかった。今オフに参加したアジア・ウインターリーグ(台湾)では48打数15安打、打率・313を記録。「知らないピッチャーをどう捉えるか」と、初見の投手との対戦にこだわる中で結果を残した。

 1軍に割って入るためにも初対戦となる投手への適応力は重要だ。練習試合、オープン戦では対戦経験のない投手が次々と出てくる。その中で結果も求められるが「相手が先発だったら2打席はある。その中で修正できるようにしたい」とアピールを期した。

 新戦力の台頭が待ち望まれる今季。背番号97がV戦士に殴り込みをかける。

 ◇野口 恭佑(のぐち・きょうすけ)2000年7月17日生まれ、23歳。長崎県出身。180センチ、88キロ。右投げ右打ち。外野手。創成館では1年秋からベンチ入りし、3年春夏に甲子園出場。九産大を経て22年度育成ドラフト1位で阪神入団。阪神・川原は同学年で創成館のチームメート。

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