阪神・岩崎 来季もブルペンリーダーになる 全員で成長 新助っ投ゲラの全力サポートも約束
阪神の岩崎優投手(32)が4日、中継ぎ陣強化へ後輩らとの競争を歓迎した。今季は1度も離脱することがなかった虎の守護神は、鉄壁のブルペン陣に磨きをかけるために先頭に立ってけん引する。この日は故郷の静岡市清水区の「静岡市立辻こども園」を訪れ、玩具の寄贈式、園児との交流会を行った。
目の前に広がる子どもたちの笑顔が、思いをさらに強くさせた。「1つのモチベーションとして頑張れているので、来年以降も頑張りたい」。21年から続けている社会貢献活動。守護神としてリーグ優勝、日本一に導いた岩崎が来季もブルペン陣をけん引する。
今季、チーム最多の60試合に登板。続いて加治屋が51試合、岩貞も50試合と同学年3人が50試合以上に登板した。来季は桐敷や石井、及川ら若手が登板数増を目標に掲げる。
3年連続で50試合以上に登板し、立場が確約されている左腕も油断は一切ない。「全員が50試合は投げられない。そういったところで競争していったらレベルは上がると思う。まだまだ伸びてくる選手がいるので負けないように頑張りたい」と気持ちを引き締めた。
岩崎が描く理想は、ブルペン陣全員で成長することだ。新外国人投手のゲラも全力でサポートする。「通訳さんにも『頼むな』と言われたので。自分だけでなくなじみやすい雰囲気をつくっていきたい」とリーダーとして積極的に行動する。
ブルペン陣をけん引するためにも、離脱は厳禁。10年目で初タイトルとなる最多セーブも獲得した今シーズンは1度も離脱することなく起用に応えた。「一番は離脱なく投げること。そしたら数字もある程度付いてくると思いますし。計算されている立場だと思う」と2年連続の皆勤賞を目標にした。
いつもクールな左腕も、子どもとの交流では表情が緩んだ。園児たちから手作りの「金メダル」が首にかけられ、寄贈したソフトドッジボールで遊ぶなど交流。「うれしいですね。タイガースのことを知ってくれている子もいました」と笑みを浮かべた。
球団史上初の連覇へ。虎の鉄腕が、鉄壁のブルペン陣を築き上げる。