阪神・次期OB会長に掛布雅之氏有力 来期限りで退任の川藤幸三会長「『もう腹決めんかい!』って。有無言わさへん」

 阪神の次期OB会長候補の掛布氏
 25日のOB会総会で顔をあわせた阪神・川藤OB会長(左)と掛布氏
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 阪神の川藤幸三OB会長(74)が来期限りで退くことが26日、分かった。2010年11月に第7代目として就任し、今年で13期目を迎えている。後任はOBの掛布雅之氏(68)が有力。今季15年ぶりに阪神に復帰した岡田彰布監督(66)に続き、1985年の日本一戦士が阪神の黄金時代到来へ尽力する。

 長きにわたり“虎魂”を伝承してきた川藤OB会長が、就任14年目となる来期限りで退任することが明らかになった。兵庫県内で取材に応じ「あともう1年だけやって譲ろうかと。やることをやってから」と退くことを認め、役目を全うしてから後任に引き継ぐ考えを示した。

 川藤氏は2010年の11月末に行われたOB会総会で7代目となるOB会長に選任。就任時には「先輩たちがつくり上げてきた、本当の意味での伝統を継承していかんとあかん。“虎組”の後継者をつくるのがワシの仕事や」と語り、任務を果たしてきた。

 25日にはOB会総会・懇親会に出席。38年ぶりの日本一を成し遂げたチームに「現役のやつらが何を感じたかや。上からモノをいうんじゃなく、肌で感じたことを選手らが今後につなげてくれたら一番いい」と、さらなる発展を願っていた。

 大役の後任は1985年に岡田監督とともに日本一に貢献した球団OBの掛布氏が有力視されている。「いやいや、もう前から言うとるんよ。何年やらすんや言うて。あるやつには『もう腹決めんかい!』って言うとるからな。返事待ちはせえへん。ワシはもう決めとるんや。ここまで待ったんだから、有無を言わさへん」と強い決意で託す。

 掛布氏は長く阪神の4番として君臨。3度の本塁打王に輝くなど主砲として一時代を築いた。在籍15年で通算打率・292、349本塁打、1019打点の成績は球団史の中でも群を抜いている。

 引退後は長らく球団を離れていたが、2013年にGM付育成&打撃コーディネーターに就任。16年から2年間は2軍監督を務め、18年はオーナー付シニア・エグゼクティブ・アドバイザー(SEA)、20年からはレジェンド・テラー(HLT)も務めた。

 ミスタータイガースが帰ってくれば、OB会のさらなる発展だけでなく、後輩にもたらされる助言の効果は計り知れない。黄金期形成へ、V戦士が再び力になる。

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