阪神・森下 甲子園でやり返す 2日連続併殺、粗い打撃に岡田監督苦言「打ちたい打ちたいって、もうそれしかないからなあ」
「SMBC日本シリーズ2023、オリックス・バファローズ8-0阪神タイガース」(29日、京セラドーム大阪)
阪神・森下の気持ちとは裏腹に結果が全くついてこない。表情はみるみる曇っていった。
「切り替えてやるしかないと思います」
四回無死一塁から一走・中野がスタートを切るも、森下が放った痛烈なゴロが遊撃の正面を突いて併殺。六回も1死一塁で遊直に倒れた。当たりは悪くない。ただ、「正面に飛んでいるのも打たされているのかなと思う」と不安ばかりが募る。
28日の第1戦も初回1死一塁、ランエンドヒットを仕かけた場面でスイングをせず見逃し三振でゲッツー。2番・中野が初戦から6出塁と奮起しながらも、3番・森下が直後に凡退を繰り返し、攻撃の流れをせき止めてしまっている。岡田監督は「結局ずっと森下がキーになっている。打ちたい打ちたいって、もうそれしかないからなあ」と粗い打撃に苦言を呈した。
復調のきっかけは聖地で見いだすしかない。広島とのCSファイナルS第1戦では左翼に同点ソロを記録。新鮮ないいイメージが脳裏に焼き付いているはずだ。「一日空くので修正して甲子園に臨みたい。やりやすさも含めて勝っていきたいなと思います」。良くも悪くも打線のキーマンであるのは確か。森下が打てば、頂点に近づく。