【谷佳知氏の眼】森下よ、この苦境を乗り越えろ

 5回、空振り三振に倒れた森下(撮影・中田匡峻)
 ベンチで渋い表情の森下。手前は岡田監督(撮影・金田祐二)
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 「横浜DeNAベイスターズ5-3阪神タイガース」(29日、横浜スタジアム)

 阪神・森下翔太外野手(23)は3打数無安打2三振で途中交代。ベンチで涙を流した悩めるルーキーについて、デイリースポーツ評論家・谷佳知氏(50)は「打ち気にはやればはやるほど快音は遠ざかっていく」と指摘した。

  ◇  ◇

 勝敗を分けたのは、五回表無死満塁の攻防だろう。小刻みな継投で勝負に出たDeNAに対し、阪神は中軸が3者連続三振。既に優勝が決まっており、調整の意味合いが濃い試合だが、あそこで1点を取れていれば、好調時のリズムが一気に戻ったと思う。

 あの場面で最初に三振に倒れた森下にとっては今が試練の時だ。ベンチで涙を流すほど悔しかったのだろう。なかなか状態が上がらず苦しいと思うが、プロの世界では打ち気にはやればはやるほど、快音は遠ざかっていく。

 五回の打席では初球と5球目に低めのワンバウンドのチェンジアップを空振りして三振に倒れた。DeNAバッテリーの術中に完全にはまっていた。積極性、思い切りの良さは森下の長所だが、それもボールの見極めができて初めて生きてくる。

 大山、佐藤輝の状態が上がってきているだけに、CSでは「3番」の出来が勝敗の鍵を握る。森下にはなんとかこの苦境を乗り越えていってもらいたい。

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