阪神・佐藤輝 プロ初4安打!自己最多打点あと1 固め打ちも「必死っす、打つのに」

 「広島東洋カープ3-9阪神タイガース」(16日、マツダスタジアム)

 リーグ制覇を達成しても、この男の勢いは止まらない。阪神は16安打9得点で広島に快勝した。佐藤輝明内野手(24)は、プロ初となる1試合4安打の固め打ちで3打点をマーク。優勝への王手弾となった19号満塁弾、V決定試合での20号2ランを含む、自身今季最長の4試合連続打点となった。ここに来て覚醒を予感させる大暴れ。38年ぶりの日本一へ、そのバットで導いてくれ!

 バットに当たれば、ヒットゾーンに飛んでいく。この日の佐藤輝はもはや“無双モード”に入っていた。キャリア初の1試合4安打。「たまたまです」と笑いつつ、「でも必死っすよ、打つのに」と吐露。リーグ優勝後も一切、気を緩める姿はない。

 初回から訪れた先制機で5番の仕事を果たした。1死満塁で迎えた第1打席。森下が投じた外角高めの直球を強振し、打球は一、二塁間を破った。「甘い球は積極的に行こう」という心掛けが実り、勝利の流れをつくる2点適時打をマークした。

 続く三回1死一塁の打席でも積極果敢な初球攻撃で、右翼線へ痛烈な打球の二塁打。3点リードの五回1死一、二塁で放った右前適時打で今季83打点目をマークし、昨季の自己最多84打点超えも間近だ。

 さらに七回にも益田の直球を左前にポトリ。岡田監督は佐藤輝の4安打3打点の活躍に「打ち損じせんと打てるよなあ。ポイントがいいんちゃう?」と評価。打った本人も「たまたまでもヒットになるということは、いい打ち方なのかなとは思います」と、打席の中で日に日に手応えを深めている。

 佐藤輝はDeNA・宮崎の打撃技術に感服している。球界で好打者だなと思う野手に「宮崎さん」と回答。DeNA戦で対戦する際、三塁を守っている時から「打ちそう」な気配を感じ取っていた。

 「簡単にヒット打っているのがすごいですよね。追い込まれてからも打っていますし、まだ僕はあの域はできないです」。打席の右左、そして自身と打者としてのタイプは違えど、好打者を観察できることが刺激になる。

将「ずっと出す」

 開幕からスタメンを担ってきた一部のメンバーは、今後ベンチスタートとなる日も増えていくが、大山と佐藤輝は「ずっと出す」と指揮官は明言。現在、打率・258、20本塁打、83打点だが、3部門すべてでキャリアハイを達成する可能性は十分だ。「一試合、一試合しっかり打って最終的に超えたらいい。しっかり最後までやり切りたい」。打者として成長するために大事な試合を重ね、大打者を目指していく。

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