「阪神タイガース４－３読売ジャイアンツ」（１４日、甲子園球場）

　ウイニングボールをつかんだ阪神の中野拓夢内野手は「ある程度のフライがいったら自分が捕りにいこうと思っていた。なるべく早く外野を止めて、自分で捕りにいきました」と衝撃の事実を明かした。

　九回２死二塁から北村拓が高々と二塁へフライを打ち上げた。中野はすぐさま落下地点を推測すると、右手を出して他の野手が追ってくるのを制した。

　見事に白球を片手でつかんでガッツポーズすると、そのままの勢いでマウンドへ向かった中野。大学時代から記念球をことごとくつかんできた実績を明かし「実は結構持ってるんで。大学日本一のウイニングボールも自分がセカンドフライ捕ってるので。全部根こそぎ捕りにいきたいなと思います」と力を込めた。

　３月のＷＢＣでは世界一を経験。休む間もなくペナントレースに突入し、開幕からフルイニング出場を続けている。二塁にコンバートされて迎えたシーズン。「いい歓声を浴びることができたのでうれしかったです」と満面の笑みを浮かべた。