阪神・ビーズリー 来日初勝利 パパは強し!1日誕生の愛息に届けた 岡田監督9日G戦先発明言

 3回、細川を三振に仕留め、雄たけびを上げるビーズリー(撮影・高部洋祐)
 岩崎と抱き合って喜ぶビーズリー
2枚

 「中日ドラゴンズ2-5阪神タイガース」(3日、バンテリンドーム)

 パパは強し!!愛息の名を刺しゅうしたグラブから力をもらい、阪神・ビーズリーは堂々と腕を振った。待望の来日初勝利は、かけがえのない家族に贈る1勝だ。

 「大切な1日だったので、皆さんの前で良いピッチングができて良かった」

 来日後2度の先発では、球数がかさんで5回を持たずに降板していた。この日は、大きく曲がるスライダーやカットボールを中心に変化球を安定して制球。「真っすぐが思ったところにいかなかったけど、変化球でカバーできた」と手応えを得た。

 六回無死一、三塁の危機で細川を遊ゴロ併殺に打ち取った間に1点を献上したが、五回までは三塁すら踏ませず。8三振を奪い、5回2/3を1失点で特別な勝利をつかみとった。

 再調整となった才木に代わり巡ってきたチャンスで「他の投手を気にせずに自分の投球をすること。投げる球種とか投球の幅をちょっと変えた」と進化した姿を示した右腕。岡田監督は「次もいけそうやし」と、発熱で特例抹消された大竹に代わり、9日・巨人戦(東京ド)に先発させることを明言した。

 気持ちのこもった一戦だった。1日に第1子となるウエスリー君が誕生。出産にも立ち会い、涙して喜んだ。来日後は一時、家族と離れる期間も経験。その際には、結婚式で撮影したブルック夫人との写真と、生まれてくるわが子のエコー写真を枕元に置いて心の支えにした。

 「家族が僕の全て。家族があっての野球。でも、野球が自分の仕事だと理解のある奥さんに恵まれたことも幸せ」と優しい笑顔を見せた助っ人右腕。「早く息子に会いたいです。ちょっとさみしい」。愛する息子に勝利球を届けるため、新米パパは足早に球場を後にした。

野球スコア速報

関連ニュース

編集者のオススメ記事

阪神タイガース最新ニュース

もっとみる

    主要ニュース

    ランキング(阪神タイガース)

    話題の写真ランキング

    写真

    リアルタイムランキング

    注目トピックス