岡田阪神の“アレ”ラインは?セ4強2弱で評論家「最低80勝が必要」カギを握るのはヤクルト&中日 ポイントも指摘

 ナインの練習を見守る岡田監督(撮影・高部洋祐)
 新幹線のホームへ向かう岡田監督(撮影・高部洋祐)
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 プロ野球は23日、セ・パ両リーグの戦いが再開される。セ・リーグは首位・阪神と2位・DeNAが2・5ゲーム差の首位攻防3連戦を戦う。ペナントレースも折り返し地点が見えてきた中、阪神、広島、オリックスでコーチを歴任したデイリースポーツ評論家・岡義朗氏は「セ・リーグの優勝ラインは最低でも80勝が必要になってくる」と分析する。

 阪神はここまで64試合を戦い38勝24敗2分け。「岡田監督も『できすぎかな』と言っていたように、経験値から導き出された計画性を持って戦っている中で、いい面が出ていると思う。かといって投手を酷使するわけでもなく、慎重に使っていく中での数字だから。8月、9月を見据えた中で貯金14というのは十分だと思う」と岡氏は評した。

 ただセ・リーグは上位4チームが貯金を持ち、下位2チームが借金15ずつを抱える展開に。「これを考えれば優勝ラインは80勝以上で貯金25前後の争いになってくるんじゃないかな。DeNAは力があって、巨人も主力の状態が上がってきて巻き返してきた。広島も貯金を持って交流戦を抜けてきている。それだけにカギを握るのはヤクルトと中日になるんじゃないか」と指摘する。

 「連覇したチームがこのままで終わるわけがないというのもある。打力があるチームだし、夏場にかけて巻き返してくる可能性がある。中日も若い選手が多い。いったん勝ち出すと、勢いにのってくる」。下位2チームが勝ち出せば、上位がより混沌となる可能性も否定はできない。

 阪神はどう戦っていくべきか-。「一つは8月に負けないチームを作るということがテーマになるだろうね。岡田監督はここまで投手陣の整備をしながら戦ってきた。オールスター明けにしっかりと投手陣を軸とした戦いができるようにした上で、あとは打線の状態が上がってくるのを待つ形になると思う。夏場はどこのチームも投手力が落ちる。そこで強い投手陣が確立できていれば、負けないチームということになると思う」と岡氏は指摘した。そのためにも交流戦明けからオールスターまでの約1カ月が重要になるという。

 「戦力を整えつつ、5割以上でいければいいと思う。DeNAとは2・5ゲーム差だけど、相手を見てしまうと、どうしても苦しくなってしまうから。80勝に到達するために、この1カ月間をどう戦っていくか。チームの整備をしながら5割以上というところが目標になるのでは」と岡氏。18年ぶりの“アレ”へ向けて、リーグ同士の戦いが再びスタートする。

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