【中田良弘氏の眼】阪神 5番の座勝ち取る選手出てきて

 「阪神4-6中日」(15日、甲子園球場)

 痛い敗戦だった。才木が4試合ぶりに7回を投げて勝利目前だっただけに、勝ち星をつけてあげたかった。

 阪神は5番を固定できるかどうかが、後半戦のカギになるだろう。4番・大山はリーグ最多の53四球を選んでいるが、それだけ歩かされているということだ。後ろを打つ打者がチームの得点力として重要になってくる。

 阪神はここのところ、佐藤輝の不振やノイジーのアクシデントなどで5番が固定できていない。この試合は5番に小野寺が入り、佐藤輝は6番だった。2人はともに1打点ずつ挙げたが無安打。八回は3連続四球で1死満塁とし、佐藤輝の二ゴロで1点を奪ったが、これが安打で複数得点だったなら、九回の守りも違う流れで入れたのではないだろうか。

 日本一になった85年は3番のバースが三冠王の活躍をしたが、4番に掛布さんがいるので相手バッテリーはバースと勝負せざるを得なかったのだという。今の阪神も5番に怖い打者がいれば、大山も歩かされることは少なくなるだろう。裏返して言えば、大山が出塁しても続く打者が凡退してしまえば打線はつながらない。佐藤輝なのか、森下なのか前川なのか。5番の座を勝ち取る選手が出て来るのを待ちたい。

野球スコア速報

関連ニュース

編集者のオススメ記事

阪神タイガース最新ニュース

もっとみる

    スコア速報

    主要ニュース

    ランキング(阪神タイガース)

    話題の写真ランキング

    写真

    リアルタイムランキング

    注目トピックス