右肋骨骨折の阪神・近本 抹消後初のシート打撃で湯浅から快音! 後半開幕戦で復帰か
右肋骨(ろっこつ)の骨折で離脱中の阪神・近本光司外野手(28)が15日、鳴尾浜球場で登録抹消後、初めて屋外でフリー打撃を行い、シート打撃では湯浅京己投手(23)から快音を響かせた。岡田彰布監督(65)は近本が19日にも1軍練習に合流することを明かし、球宴明けの実戦復帰が現実味を帯びてきた。
人けのない鳴尾浜で、球宴さながらの豪華な“対決”が行われた。シート打撃で近本と対峙(たいじ)したのは湯浅。近本は1打席目でカウント3-2から、6球目の直球を左前にはじき返した。
「(感触は)こんな感じかな。ボールもしっかり見えていた。それに対して今やっていることができていたので良かったです」
控えめな言葉に手応えの一端をにじませた。計5打席に立ち、湯浅とドラフト4位・茨木(帝京長岡)から安打性1本。痛みについては笑みを浮かべながらノーコメントを貫いたが、力感あふれるスイングは順調な回復ぶりを雄弁に物語っていた。
急きょ視察に訪れた平田ヘッドも「全然問題ないね」と目を細め、報告を受けた岡田監督も「まあまあ振れてたって言うしな」と満足そうにうなずいた。
4日の登録抹消後、再起へ黙々と歩みを進めてきた。この日は初めて屋外での打撃に臨んだ。ティー打撃を振り込み、フリー打撃では感触を確かめるような軽めのスイングながら、計41スイングで安打性は11本だった。
2日を最後に実戦から遠ざかっており、近本自身もブランクについて「全然あります」と認めた。「(打球を)引っ張れないし、それはもう試合入っていく中で調整するしかない。練習はいくらやっても練習なので」と、今後は実戦機会の必要性を訴えた。
2軍は17日以降、22日のBC石川ミリオンスターズとの練習試合まで試合がない。岡田監督は「オールスターの時こっちの練習に来るみたいやけどな」と19日にも1軍練習に合流することを明かし、「オールスター明けやろ」と、早ければ22日から始まるヤクルト2連戦(神宮)からの実戦復帰を示唆した。唯一無二のリードオフマンの復活が秒読み段階に入った。