「オープン戦、阪神２－４オリックス」（４日、甲子園球場）

　阪神ドラフト１位・森下翔太外野手（２２）＝中大＝が、足と肩で甲子園を沸かせた。２－２の五回、四球で出塁した３番・ミエセスの代走として聖地初見参。１死一塁から佐藤輝の打席で二盗を敢行した。ベンチのサインに応えた“初盗塁”。「次の塁を狙えればチームのためにもプラスになる。足でもしっかり貢献したい」と、走力でも戦力となることを示した。

　八回の右翼の守備では、頭上を越された打球を素早く処理。中継を介して三塁でアウトにし「スローイングがいいからな」と岡田監督をうならせた。

　この日、唯一の打席は七回だった。売り出し中の２０歳右腕・山下と相対。「積極性というのは自分の中で一番大切にしている部分」と、初球の１５６キロを迷わず強振。二ゴロに倒れたが「打球的にはそこまで悪くなかったので次につながる。悔いとかはない」と強気の言葉を残した。

　岡田監督は５日の先発起用を明言。黄金新人は「準備できることはたくさんある。メンタル、体の部分も完璧な状態で試合に臨みたい」と力を込めた。