田崎史郎氏、議員定数削減「自民はやりたくない」自・維で法案共同提出も「しゃにむにやろうとしているのは維新だけ」
政治ジャーナリストの田崎史郎氏が6日、テレビ朝日系「ワイド!スクランブル サタデー」に生出演。自民党と日本維新の会が提出した議員定数削減案について見解を述べた。
自民と維新は5日に衆議院の議員定数を1割削減する法案を国会に共同で提出した。法案には、与野党協議のうえ1年以内に結論が出ない場合、小選挙区25議席、比例代表20議席削減する自動削減条項が盛り込まれている。番組では、野党からの反発に加え、“身内”の与党からも反対する声が上がっていると伝えた。
可決・成立の可能性を問われた田崎氏は「成立は微妙」と記されたフリップを出すと、「僕らの業界で、難しいというのはちょっとまだ早いけれども、難しくなってきているなあというふうなときに“微妙”っていう言葉で表現しているんですよ」と真意を説明した。
理由に審議日程が厳しいことのほか、「与野党を通じて『こんな問題が多い法案ないね』と言うんで、批判が強いんですよ。与野党通じて“これは無理なんじゃないか”と思ってる人が多くて。特に自民党がさめざめとしているんですね。本当にしゃにむにやろうとしているのは日本維新の会だけなんですよ」と与野党での批判の声の大きさを指摘した。
5日に開かれた自民党の総務会では25人のメンバーのうち2人が欠席、1人が途中退席しているなど反対の動きはすでに起きている。「自民党としては提出まではしたわけですね。自民と維新の合意では、“この臨時国会で法案を提出し、成立を目指す”っていう表現になっているんですよ。目指しているんですよ今。でもできないかもしれないんですね」と今後の見通しを推し量った。
成立へ向けた、会期延長の可能性については「野党は絶対反対、自民はやりたくないと。やりたいと言ってるのは維新だけという状況ですね」とし、「僕の観測としては継続審議かなと。あくまで可能性ですよ」と見解を述べた。
