【金本知憲氏の眼】阪神・西純のツーシームのようなフォーク 打者にとって打ちづらい

 「阪神0-2巨人」(4日、甲子園球場)

 阪神・西純は敗れたものの、順位争いをしている時期での7回2失点の投球は、十分だろう。特に良かったのはフォーク。ツーシームのような役割をしている球種に感じた。

 低いボールゾーンに行けば空振りを取れるし、ストライクゾーンに行けばゴロアウトを取れるようなボールとなっている。投げ分けているのかは本人に聞いていないので分からないが、ストライクゾーンで微妙に右に左に変化しているように映る。“スネークボール”といった表現が当てはまるような軌道だ。

 仮に私が西純と対戦するなら、そのフォークはボールゾーンに落ちて空振りする方がいい。もちろんカウントが2ストライクだと別で、若いカウントであればストライクゾーンに来たところを打ちにいって変にゴロになるより、空振りの方が良いという意味でだが、非常に打ちづらい球種だと思う。

 中田に打たれた一発はフォークだったが、内角への普通ならサードゴロかファウルになるようなコース。おそらく中田は狙い打ったのかなという打撃で、西純の失投ではなく、打った中田がうまかったと言える。

 先日1軍デビューした森木や、ケガから復活した才木、そして西純と、阪神には右の本格派として期待できる投手がそろっている。これからの成長が楽しみだ。

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