【岡田彰布氏の眼】阪神にとってラッキーだった大山勝負

 「阪神1-0広島」(30日、甲子園球場)

 阪神は両軍無得点の八回に大山悠輔内野手(27)が決勝の23号ソロを放ち、CSを争う4位・広島相手に貴重な白星をつかんだ。デイリースポーツ評論家・岡田彰布氏(64)は相手バッテリーが大山との勝負を選択したことを「ラッキーだった」と指摘。それでも「この時期は、どんな形でも勝てばいい」と価値ある1勝を評価した。

  ◇  ◇

 阪神は大山のソロによる1点で勝利した。本塁打が出た場面は八回2死、カウント3-0。試合終盤で、長打のある大山。後続の打者を考慮しても、普通なら申告敬遠で歩かされる場面だ。それでも広島が勝負をしてくれて、一振りで仕留めた。阪神からすればラッキーだった。

 試合全体を見ると、阪神は得点できる場面が何度かあった。ただ、この時期はラッキーでもなんでも勝つことが重要だ。残り試合が21試合でCSを争っており、どんな形でも勝てばいい。

 大山は0-0の四回1死一、三塁で2-0から内角高め、ボール球に直球に詰まって一邪飛に倒れた。森下にとっては苦しい場面で、2ボールとなってストライクを投げてくる可能性は高かった。とはいえ、直球に狙いを絞っていたとしても、気持ちを整理していれば見逃せる球だった。

 六回1死二塁も空振り三振に倒れた。ただ、勝ったことで好機で凡退した打席は“消えた”ことになる。チームとしても大山としても運も生かして勝利した流れを、次戦に生かしてもらいたい。

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