日本女子フォルティウスが涙の五輪切符獲得!歴史繫いだ!日本女子8大会連続出場 1次L黒星のノルウェーに雪辱星 33歳吉村紗也香、5度目の挑戦で悲願成就「物凄くうれしい」
「カーリング女子・ミラノ・コルティナ五輪世界最終予選、日本6-5ノルウェー」(10日、ケロウナ)
26年ミラノ・コルティナ五輪出場枠1枠目をかけた女子決定戦が行われ、1次リーグ2位通過の日本代表のフォルティウスは同1位のノルウェーを下し、日本女子8大会連続五輪出場を決めた。
前日の1次リーグ最終戦で敗れて初黒星を喫したノルウェーとの再戦。不利な先攻で迎えた第1エンドは相手の得点を1点にとどめた。第2エンドは複数点の好機でスキップ吉村紗也香のラストショットが短くなりかけたが、3人スイープでなんとかハウスに持ってきて2点を奪った。
第3エンドはノルウェーが2点を奪うと、第4エンドは日本は1点。第5エンド、不利な先攻で相手に重圧をかけて1点スチールに成功。前半を4-3で折り返した。
第6エンドは相手に1点を取らせて、第7エンドはブランクとした。
第8エンドは1点を取り、第9エンドは相手に重圧をかけて1点を取らせて5-5の同点で最終エンドへ。優位な後攻で迎え、しっかりと点を取りきった。
決まった瞬間、吉村は「やったー!」と声をあげ、全員で輪を作り、涙を浮かべながら歓喜の声をあげた。
吉村にとっては5度目の五輪挑戦で、悲願の夢舞台への切符を掴んだ。前回北京五輪は代表決定戦で王手をかけながらもロコ・ソラーレに逆転負けし涙した。今回の代表決定戦でも何度も崖っぷちに追い込まれながらも這い上がり、最終予選進出を決めた。33歳がストーンに懸けてきた情熱が結実した瞬間となった。 インタビューで吉村は「物凄くうれしいです。このメンバーで五輪出場権を勝ち取ることができて、うれしい気持ちです。準備してきたことがしっかり出せていた大会。総力戦で掴みとった勝利だった。攻めの姿勢を持ちながらやりたいと思っていた」と晴れ晴れとした表情で振り返り、「この4年間、色んなことがあった。つらい時期だったり、本当にこのメンバーで味わいながら乗り越えてきた。五輪に行くぞという気持ちを持ち続けてこの4年間駆けてきた。やっと五輪の舞台に立てる喜びあるが、金メダルに向けて準備してきたい。また五輪に向けて一段と強くなった姿をみせたい」と、夢舞台を見据えた。
◆フォルティウス 北海道札幌市を拠点に、2011年4月にチームが結成された。13年五輪世界最終予選を勝ち抜き、14年ソチ五輪に出場。日本選手権は15年、21年、25年大会を制した。チーム名はラテン語で「より強く」を意味する。11~21年は北海道銀行がスポンサーを務めた。ロゴは緑、青、白の3色を使用した四つ葉のクローバーがモチーフ。それぞれ豊かな木々、大いなる海、そして雪の北海道の大自然を表している。




