佐藤輝よ、試練の阪神を救え 近本もコロナ疑いで抹消→1、3、5番不在で1カ月ぶり連敗

 「DeNA3-0阪神」(10日、横浜スタジアム)

 コロナ禍に苦しむ阪神にまたも衝撃が走った。近本光司外野手(27)が新型コロナウイルスの感染が疑われる数値が検出されたため、出場選手登録を抹消された。大山、中野に続いて主力を欠いた打線は、DeNAに今季19度目の完封負け。中軸で唯一残っている佐藤輝も無安打3三振に終わった。チームは約1カ月ぶりの連敗で3位に転落。苦境は続くが、4番のバットで打破してくれ!!

 手負いの虎が再びハマスタで沈黙した。DeNAの守護神・山崎を攻め立て、九回2死一、二塁と一発が出れば同点の場面。期待の佐藤輝が空振り三振に倒れた瞬間、12球団最多をまたしても更新する、今季19度目の完封負けが決まった。

 チームを襲ったコロナ禍が、容赦なく試練を与える。この日、9日に実施したスクリーニング検査の結果、近本から新型コロナウイルスの感染が疑われる数値が検出されたため、「感染拡大防特例2022」で出場選手登録を抹消。12球団で、ただ一人続けてきた全試合フルイニング出場は思わぬ形でストップした。

 近本はここまで打率・297。チームトップの22盗塁、リーグトップの123安打をマーク。本塁打&打点とチーム打撃2冠の大山、近本に次ぐリーグ2位の117安打を放つ中野に続き、打線の柱を欠く形となった。

 やはりその3人が抜けた打線に、本来の得点力はない。1番・島田、2番・山本から始まる“苦肉の打線”は、浜口の前に沈黙。ようやく陽川がチーム初安打を放ったのは五回2死からだった。

 七回には先頭の山本が中前への安打で出塁するも、痛いミスを犯す。浜口のけん制に飛び出して盗塁死。1死から陽川が二塁打を放ち、初めて得点圏に走者が進んだ八回も、得点に結びつけることができない。守備では八回に2つの失策が絡んで3失点。こんな状況でミスまで出れば当然、勝利は遠のく。

 「そら苦しいよ、1番、3番、5番がいないんだから…。そらもう、やりくりも大変だし。試合をやる以上は粘るしかないんで」。矢野監督も現状を嘆くが、こういうときにこそ期待がかかる『4番』のブレーキも痛い。

 この試合、佐藤輝はいずれも空振りで3三振。14打席安打が出ていない。「輝は輝のやることをやればいいし、別にそんな重荷を背負うような、まだ立ち位置じゃないでしょう」。指揮官はそうかばうように、まだ2年目の選手だ。それでも苦境を打破し、チームを活気づける一打、一発を求められるのが『4番』の宿命でもある。

 チームは6月28日~7月1日の4連敗以来となる連敗で、11カードぶりの負け越しとなった。ヤクルトがここに来て5連敗。ゲーム差を詰める絶好機を逃したどころか、この連敗でDeNAに抜かれ、後半戦に入って初めて3位に陥落した。このまま失速してしまうのか…。奇跡のドラマが遠のく、虎の『非常事態宣言』。佐藤輝よ、今こそ奮い立て!!

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