阪神・藤浪復活 2死球も崩れず6回1/3を2失点「次につながる」

 「広島6-5阪神」(6日、マツダスタジアム)

 巡ってきたチャンスで阪神・藤浪は必死に腕を振った。4月8日の広島戦以来、120日ぶりに1軍戦先発を託され、6回1/3を5安打2失点。先発投手としての役割は果たしたが…477日ぶりの“先発星”がまさかのスルリ。途中降板したシーンを悔やんだ。

 「中継ぎに負担をかけないようにというのはありますし、できれば自分が(七回を)投げきりたかった。投げきらないといけないところではありました」

 その4点リードの七回。先頭・西川に中前打、1死一塁から会沢にストレートの四球を与え、岩貞に交代。マウンドで悔しげな表情が浮かんだが、103球の力投で、勝利投手の権利を持って降板していた。

 それでも、粘投が光る登板だった。初回は先頭の野間に一塁内野安打と幸先の悪いスタートだったが、後続をピシャリ。三、四回は共に先頭打者に死球を与えたが、失点は四回無死一、三塁で西川を二ゴロ併殺打に仕留めた間に奪われた1点にとどめ、「簡単にポロポロといかなかったのは良かった」と安ど感をにじませた。

 最速157キロの直球、スプリットを主体としたが、ウエスタンでも試投してきたツーシームも数球投げ込んだ。「使える球種なので、今後バランスよく使えれば」と自信を深めている。

 矢野監督は「真っすぐに力があって、前半はスプリット系がうまくいっていた。いい内容だった」と評価。次回先発の確約はしなかったが、残り試合でも先発・藤浪の姿が見てみたい。

 「全体的に悪くなかったですし、良かったとも言いがたいですけど、本当に次につながるような投球だったかなと思います」。藤浪がこだわってきた先発で今後も結果を残す。

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