【藤田平氏の眼】阪神は3点取る野球を 機動力生かして勝率5割目指せ

 デイリースポーツ評論家の藤田平氏(74)が18日、4チームによる2位争いが続くセ・リーグの今後を展望した。開幕9連敗から巻き返してきた阪神について「選手はタイガースが最もそろっているように感じる」と分析。17日・中日戦の攻撃を例に挙げ、機動力を武器として「3点を取る野球」を目指すべきだと提言した。

  ◇  ◇

 阪神はオールスターまで残り5試合となった。勝率5割というところが一つの目標になると思う。そして4チームが混在する2位争いから一歩抜け出したいところだが、他球団の戦力と比較しても、選手はタイガースが最もそろっているように感じる。

 投手陣はリーグトップのチーム防御率2・65。先発の頭数はいるし、リリーフ陣も整備されている。それだけに課題は開幕から言われていることだが、得点力になる。ここまでの戦いを見ていくと、選手が打てば勝てる、選手が打たなければ負けるといった展開が多かった。

 そうではなくチームとして得点できる形を作ってほしい。2点台のチーム防御率が示すように、打線が3点を取れば勝てる確率は増す。どうやって3点を取るかをベンチ、選手は考えてほしいし、その一例が17日・中日戦の初回にあったと思う。

 先頭の中野が左前打で出塁し、続く島田がバスターを決めた。そして近本のセーフティーバントが犠打エラーとなって無死満塁。ここから佐藤輝の適時打などで3点を奪った。上位3人は機動力を使える。機動力とは単にスチールだけではなく、ヒットエンドラン、セーフティーバントなど色んな作戦を採れることにあると考える。

 打線は水物という言葉があるように、調子の浮き沈みは否めない。だが機動力にはスランプはない。この“強み”を生かさない手はないだろう。3点を取れば勝てるのだから、どうやって3点を奪うか-。そこを考えて形を作ってほしい。

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