阪神・佐藤輝が巨人菅野から逆転2ラン 82イニングぶりの複数得点 待望の2勝目へ勢い

5回、菅野から2ランを放つ佐藤輝(撮影・飯室逸平)
5回、笑顔で佐藤輝を迎える矢野監督(撮影・飯室逸平)
5回、逆転2ランを放ち歓喜のベンチを背にダイヤモンドを回る佐藤輝(撮影・飯室逸平)
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 「阪神-巨人」(15日、甲子園球場)

 阪神が1つ、負の流れを断ちきった。

 五回、二死二塁で2番佐藤輝が巨人先発の菅野から4号逆転2ランを放った。阪神の1イニング複数得点は、4月5日のDeNA戦の初回(3得点)以来、82イニングぶりとなった。

 甲子園の雰囲気をガラッと変えた。入団前から「菅野さんからホームランを打ちたい」との思いを口にしてきた佐藤輝。ようやく実現した。カウント2-2から菅野が投じたスライダーをガツン。打球は虎党の待つ右翼席に突き刺さる一撃となり、割れんばかりの大歓声だ。

 ダイヤモンドを一周した後、佐藤輝は喜びを爆発させてナインと共有。好投を続ける青柳にとっても待望の援護点につながった。佐藤輝は「青柳さんが頑張ってくれていましたし、(中野)拓夢さんが得点圏まで進んでくれたので、絶対にランナーを返すという気持ちで打席に立ちました。少し詰まり気味でしたが、うまく風に乗ってくれて何とか入って良かったです」と興奮気味に振り返った。

 スコアボードには打球速度166キロ、角度23度、飛距離112メートルと表示された。

 今季ここまで1勝、引き分けを挟んで6連敗中で史上最低勝率を更新している阪神は、この日も苦しい試合展開を強いられていた。

 今季初先発の青柳が初回に巨人4番の坂本に適時打を浴び、わずか12球で先制を許すと、直後の攻撃では二死満塁の好機を作ったが、6番糸原が二飛に倒れた。

 四回には大山の四球、ロハスの左前打で無死一、二塁のチャンスを作ったが、糸原が左飛、7番梅野がピッチャーゴロ併殺打に倒れて無得点に終わっていたが、待望の2勝目へ、主砲の1発が空気を変えた。

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